自由な発想で商品を生み出す!自社商品でいっぱいのこだわりオフィス-桃源郷株式会社【オフィスWatch128】

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渋谷駅から徒歩10分に約200坪のオフィスを構えるのは、イーコマース事業やコンサルティング事業を展開する桃源郷株式会社。
今回は代表取締役の大橋淳氏に、お話を伺うことができた。
1)自由な発想で商品を生み出す!自社商品でいっぱいのこだわりオフィス
①ウインドウディスプレイ
②リフレッシュスペース
③撮影スタジオ
2)社長インタビュー
3)内装デザイナーの気になるポイント
4)まとめ

1)自由な発想で商品を生み出す!自社商品でいっぱいのこだわりオフィス

(取材日 2011年6月8日)

桃源郷株式会社
《事業内容》 インターネットによる商品の提案、販売及びEC団体等のサポート、コンサルティング事業、IT分野におけるシステム設計、開発
《サイトURL》 http://www.tougenkyou.org/

①ウインドウディスプレイ

オフィスエントランスのウインドウにズラリと並ぶ、色とりどりの製品。バイクや自転車などの男性向けアイテムから、可愛らしいインテリアや小物、ベイビー用品などの女性向けアイテムまで、実に幅広いラインナップとなっている。

本来、目で見えないネットショッピングの姿を、ウインドウにディスプレイすることで、その楽しさを端的に具現化した。実際の商品をお客様に見てもらうことで、商品の魅力を直に感じてもらえるようにしたのだ。

ちなみに、数ある商材が並べられたディスプレイの中でも、特に気になったのが「レディースバイク用品Baico」。女性のバイク用品を扱っているお店って、今までありそうでなかったですよね!女性へのプレゼントにオススメの品がたくさんありました。

②リフレッシュスペース

中央に置かれた2台のテーブルの脇に、インターネット関連の書籍がズラリと並んだ本棚や卓球台が置かれている。お昼を食べながら雑談する人、本を片手に意見交換する人、卓球でリフレッシュする人など、多くの社員が様々な用途で活用している。

このスペースで社員同士が時間を共有することにより、社内のコミュニケーションが活性化される。先輩後輩の垣根を越えた人間関係が形成され、自由で活発な話し合いが生まれるのだ。「桃源郷」の経営理念である「自由な発想」は、誰もが働きたくなる理想的な環境で育まれている。

ちなみに、昼休みには卓球をして遊ぶ社員さんの姿が。とっても楽しそうに和気あいあいとした雰囲気が印象的でした。年に一回、社内で卓球大会が開かれるそうで、優勝者には豪華賞品が贈呈されるそうです!この時ばかりは普段仲の良い社員さんも敵同士になるのだそうです(笑)。

③撮影スタジオ

真っ白な布で覆われた室内には、カメラやスタンドなど撮影機材が所狭しと並び、緊張感が張り詰めている。プロのフォトスタジオさながらのこの場所は、自社商品を撮影するための専用撮影スタジオだというから面白い。

社員が商品を直接体感し、自ら撮影するためにオフィス内にスタジオを備え付けた。「作り手が商品と真摯に向き合わなければ、等身大の商品をお客様にお伝えすることはできません」と大橋代表は語る。すべてを自社内で作成していることへのこだわりが、「常に前進!」を掲げる企業のエネルギー源なのかもしれない。

ちなみに、桃源郷さんのオフィスには倉庫スペースも設けられています。倉庫内部を見せてもらいましたが、ビーズや洋服、色とりどりの布地が置かれ、見ているだけで楽しくなりました!

 取材スタッフの注目ポイント 
会議室
雰囲気の異なる色違いの会議室がいくつもありました。シンプルなデザインで、会議の性格に合わせて会議室を使い分けているそうです。
【title1-2】ネンリンくん
桃源郷さんのマスコットキャラクター。もともとガーデニングショップをやっていたので、切り株のキャラクターが生まれたそうです。
仮眠室
オフィス内に仮眠室を完備。女性用と男女兼用の2つのベッドを用意してあります。女性社員の方が多く、女性専用ベッドであれば、安心して仮眠することができますね。
Shop of the Year 2007
楽天市場での2007年度 Shop of the Yearを受賞した時の賞状です。その年もっともお客様から高い支持を得られた店舗にのみ与えられる、とっても価値ある称号ですよね。

社長インタビュー

渋谷駅から徒歩10分に約200坪のオフィスを構えるのは、イーコマース事業やコンサルティング事業を展開する桃源郷株式会社。今回は代表取締役の大橋淳氏に、お話を伺うことができた。

商材へのこだわり

沖田
オフィスで気に入っているところはどこですか?

社長
ディスプレイスペースが気に入っていますね。このスペースの配置はプロジェクトごとに社員に決めてもらっています。何ヶ月かに一回、配置や商品を変えているんですよ。

沖田
社員さんが考えているんですね。すごくオシャレでインパクトがありますよね。

社長
もともと高島屋や三越などにビーズの店舗を出していたので、その時のノウハウを実践しているんです。社員も楽しそうにやっていますよ。

沖田
それでお上手なんですね。いくつもの商材がありますが、一番急成長しているものは何でしょうか?

社長
ベイビー用品ですね。ネットショッピングは30代女性の割合が多く、ちょうど子育てをする年齢層なんです。さらに、Mixiやfacebookなど、お母様方の新たなつながりが生まれたことも大きな要因でしょうね。お客様が買った後に感想を呟くことで、今までにない宣伝効果が生まれて、新たな顧客拡大につながっていますし、特にベイビー用品は子育て世代に共通の商品なので、口コミが広がりやすいんです。

沖田
なるほど。そういった背景でベイビー用品が急成長を遂げているんですね。

社長
オリジナル商品を作るということは、商品ありきなんです。私たちはネットショッピングではなく、商品を売る業者なんだという意識を大切にしています。いかに実物以上に見せるか、10のものを20に見せるような技術があってもダメなんですよ。それではお客さんは離れてしまいます。そればかりか、ネットで口コミが広がりやすいということは、悪いイメージもすぐに浸透してしまうということです。だからこそ良いものを作って、等身大の商品をお客様にお届けすることを第一に考えています。

沖田
私もネットショッピングで、実際に商品が届いてがっかりしたことがあります。だからネットショッピングで質の良い商品が届くととても好印象ですね。

社長
質の良い商品を作ることは作り手として当然のことです。より多くの方に私たちの商品を手に取ってもらい、実感してみてもらいたいですね。

こだわりのある人材

社長
現在、社員数は40名ほどで男女比は4対6ぐらいです。新卒は5年ぐらい前から毎年2~5名ほど採用しています。新たな構想として5年後に社員数を200人ほどに増やして、最終的には海外のお客様に私たちの商品を提供したいですね。

沖田
海外進出を視野に入れた社員数の増加計画なんですね。社内で何か行っていることはございますか?

社長
全社員で卓球大会を開催したり、旅行にもよく出掛けていますね。スタッフ同士で休日を利用して、韓国や沖縄などにも旅行します。沖縄に行った時も、全員でチームに別れてビーチバレー大会をしました。みんな若いので元気が良くて楽しいですよ。

沖田
和気あいあいとした雰囲気が伝わってきました。では採用したい人材というのはどういった人なのでしょうか。

社長
楽しくコミュニケーションが取れる人間ですね。仕事というのは、社内でも社外でも人とのつながりなんです。円滑にコミュニケーションが取れる人間でないと会社が成り立たないですから。

沖田
そうですよね。コミュニケーションが上手く取れないというだけで、社内の雰囲気も変わってしまいますよね。

社長
ただ、誰とでも円滑にコミュニケーションを取ろうとして、相手に迎合するような人間では良い仕事はできません。こだわりのある人間でなければならないんです。

例えば、自分が好きなものを思わず他の人にも勧めなければ気がすまないような人ですね。お客様のニーズに応えるのも大事なことですが、リアルなショップと違ってネットショップでは、自分が良いと思ったものを売り出していくプロデュース力が必要なんです。ある意味、語りだすと止まらないオタク的な性格の人はこの仕事に向いていると思います。

沖田
なるほど。自分の意見を持つことは大前提で、それを外に発信できないといけないんですね。

社長
誰でも好きなものはあります。でも、それを自分の内だけに留めるのではなく、外に発信できる人となると中々いませんよね。

リピートを生む商材

沖田
オフィス内にスタジオがあってびっくりしました。

社長
配送以外、商品を作るところから売るところまですべて自社で行っているので、当然商品の撮影も自社内で行っています。もともと私個人で始めた事業ですので、作業自体は簡単なんです。そのノウハウをシステム化することで扱う商品の数を増やすところが、プロフェッショナルと個人の大きな違いです。

沖田
なるほど。業績を上げていくための秘訣などはありますか。

社長
スピードですね。目まぐるしく移り変わるインターネット販売業界において、スピードは非常に重大な要素なんです。さらに、スピードがあるからこそ、自由な発想も活発に生まれてくるんです。

沖田
情報の更新などが遅いと一気に取り残されてしまいますもんね。

そして、最も意識していることはリピート率を上げることです。

届いた時にお客様に喜んでもらえて、リピートされる質の高い商品を作っていきたいという信念を持っています。確かに、価格を安くしたり、大げさな広告をしたりすれば売れやすいかもしれません。しかし、そんな偽りの商品ではお客様にリピートされません。ライバルに負けてしまうかもしれないけれど、等身大の商品がお客様にきっちりと伝わるような努力を私たちは積み重ねています。日々、語り足りないか、誇張しすぎていないかというせめぎ合いの繰り返しですね。

沖田
安かろう悪かろうではなく、質の高い等身大のものを提供することが売り上げにもつながっているということなんですね。

社長
オフィス内のスタジオで撮影しているのも、自分たちの目で見て撮ることによって、等身大のものを届けることができるからなんです。

桃源郷株式会社

沖田
起業のきっかけはなんでしょうか?

社長
もともと私は青竹を扱う企業の六代目の跡取りで、2~3年のサラリーマン生活を経て、家業を引き継ぐことになりました。大量に倉庫に売れ残ったガーデニング関連の資材を、ネットで売り出したのがインターネットショッピングの始まりだったんです。そして2001年、竹屋とは別会社で楽天市場に店舗を構えて「桃源郷」をオープンしました。

沖田
なるほど。資材をネットで売り出したことに起因しているんですね。では「桃源郷」という名前の由来は何でしょうか。

社長
ガーデニングの事業をしていた時に、アルカディアガーデニングキットというパーツを扱っていたんです。その「アルカディア」を直訳すると「桃源郷」という意味になるので、桃源郷のような理想的なお庭を作り上げようというコンセプトのもと、社名も「桃源郷株式会社」と名付けました。

沖田
そのような由来があったんですか。「桃源郷株式会社」は、ガーデニング事業としてスタートしたんですね。それでは、プライベートに関してなんですが、お休みの日に何かしてらっしゃることはございますか。

社長
小学生の頃からドラムをやっていて、自宅にドラムセットがあるので休みの日はドラムを叩いていますね。元々バンドをやっていて、バンドで売れたいからわざわざ東京の大学に通ったほどです。ドラムを叩くことが良いリフレッシュになっていますね。

沖田
すごいですね。どのような音楽をやられていたんですか?

社長
今では色んなものをやっていますが、昔はJ POPですね。会社を起こしてすぐの頃は、ステージに立っていましたし、今でもより上達したくて練習しているぐらいですからね。ディズニーランドのパレードに鼓笛隊みたいなのがいて、その中の太鼓を叩いている人になることが小学校の時の夢でしたね。まだ実はその夢を諦めていないんですが(笑)。次回、会う時にはディズニーランドの鼓笛隊の一人になっているかもしれませんね(笑)。

沖田
本当にドラムが大好きなんですね。それでは、大変恐縮なのですが、今後の社会人生活のアドバイスを頂けますでしょうか。

社長
私が最初に必ず言うのは、「主体性を持て」ということです。よく主体性というと自分で行動を起こせという意味だと思われますが、そういう意味ではなくて、人生の責任を自分で持つということなんですよ。例えば、弊社に就職して働いているのも自分で決めたことであり、それについて責任を持ってほしいんです。選択する権利が自分にあると考える人の方が、ないと考える人よりも充実した人生を送れると思います。現状を誰かのせいにしてはいけないんです。主体性は自己責任論と言い換えることもできます。

沖田
なるほど。あらゆることに自分で責任を負うということですね。

社長
飲み屋で27~28歳くらいの人たちが、会社の愚痴だったり、旦那や嫁の愚痴だったりを言っているのをよく聞きます。しかし、自分の人生やビジネスで成功したいと思うのであれば、それではダメなんです。

沖田
そうですよね。愚痴ばかり言っている人生だと寂しいだけですね。

社長
飲み会に誘われた時に用事があるから「行けない」というのと、用事があるから「行かない」というのとでは主体性が全く違います。「行けない」という場合、用事を言い訳にして飲み会を断りますが、これでは主体性が全くないですよね。日本人で中々「行かない」と言える人は少ないですが、角が立ってでも主体性を発揮する人の方がビジネスにおいて成功すると思います。常に自分側に選択の権利や主体性があると自覚できる人間でなければならないんです。

沖田
中々「行かない」と答えるのには勇気がいりますね。

社長
個人的な話をすれば、実はもともと父の会社を継ぎたくはなかったのですが、仕方なく実家に帰ることになってしまったと考える人間だったんです。マインドを改善していかなければ、他人のせいにして言い訳しながら家業を引き継いでいたと思います。自分のこうしたいという思いを持ってやりつづけていたから、今の自分や会社があるんだと思います。

沖田
大橋社長ご自身の実体験でもあるんですね。そして、なにより主体性を持って物事に取り組まなければ楽しくないですよね。
本日は貴重なお話をお聞かせ頂き、ありがとうございました。

3)内装デザイナーの気になるポイント

オフィス内装作りの専門家がオフィスwatch取材担当者とは異なる プロの視点から取材先企業のオフィスをwatchします。内装作りのプロが提唱するオフィス作りのポイントとは?
本編とは一味も二味も違うノウハウをあますところなくご紹介します。

商品の魅力引き立つシンプル内装

インターネットショップを運営されていらっしゃる桃源郷様ですが、今回のオフィスには、商品を手に取り、実際に見ることができるショールームがあります。
「商品を作る」ことから始まり、「お客様へ販売する」ことまで一貫して自社で行われていらっしゃる桃源郷様。もちろん、商品には絶対の自信をお持ちでいらっしゃいます。そんな自社製品への自信のあらわれは、ショールームをはじめとした今回のオフィス全体にも反映されているのではないでしょうか?
白を基調とした内装、ポイントを押さえて取り入れられているカラー、そしてシンプルなデザインが施された空間は、商品を前面に、そして最大限魅力を引き立たせてくれることでしょう。丁寧で、そして質の高い商品を扱っている自信は空間からも伝わります。

今回紹介した桃源郷株式会社と同様に、自社商品をディスプレイしている企業を、バックナンバーの中からピックアップしました。

オフィスwatch No.116 株式会社エスプライド
http://52.197.251.14/wp-admin/post.php?post=20391&action=edit

すべてを自社でまかなう意欲の高さ

オフィスにも関わらず、撮影スタジオが完備された会社はそう多くはないでしょう。前述の通り、桃源郷様は自社で商品作製から販売までを行っていらっしゃるので、もちろん商品の撮影も自社で行います。この徹底ぶりには圧巻です。
ピンと空気が張り詰めたようなまっ白のその空間に、会社として誇れる商品が「被写体」として並び、その魅力がレンズに収められてゆく。
消費者へ向けて、嘘偽りのない情報を提供するための大切な過程をこの空間で生み出します。若い感性と自由な発想でたくさんのオリジナル商品を生みだしている桃源郷様にとって、自分たちの商品を等身大の姿で見せたい、自分たちの手で世の中に発信していきたい、こういった買い手の気持ちを考えてすべてを自社でまかなわれている、その意欲の高さが痛感できるオフィスです。

今回紹介した桃源郷株式会社と同様に、撮影スタジオのある空間を取り入れた企業を、バックナンバーの中からピックアップしました。

オフィスwatch No.76 株式会社マサヒロ
http://52.197.251.14/wp-admin/post.php?post=18191&action=edit

“建物情報”

京王井の頭線神泉駅」徒歩5分、銀座線半蔵門線渋谷駅」徒歩12分、JR山手線渋谷駅」徒歩15分。 国道246沿いに立つ前面ガラス張りのビルが、桃源郷株式会社の入居するグラスシティ渋谷です。
竣工:2004年4月、基準階:1,250,31㎡(378坪)
ドラマや楽曲で描かれたり、ロケ地に選ばれることの多い国道246。
この一帯は渋谷のオフィス街といっても過言ではなく、道を歩く人たちの雰囲気も渋谷の中心とは異なっています。そんな中に、一際目立つビルとしてそびえるグラスシティ渋谷は、JRを含めた複数路線が利用できる、アクセスの良さと高いグレードを兼ね備えたビルです。

渋谷・原宿・神宮前エリアのオフィス情報
提供:東京オフィス検索

4)まとめ

ビルのショーウインドウに並ぶ数々の商品が印象的な桃源郷さんのオフィス。オフィスの中に入ると、倉庫や撮影スタジオまでもが完備されていてビックリ。社員の皆さんが商品にかける熱い気持ちが、そのオフィス環境からひしひしと伝わってきました。
今後、5年かけて社員数を約5倍までにすると仰っていた大橋社長。桃源郷さんの提供する商品とオフィス環境とが、今後どんな風に成長していくのか今からとっても楽しみです!

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