業績を上げる!五感を刺激するコミュニケーションオフィス-株式会社翔栄クリエイト【オフィスWatch122】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

都庁駅前から徒歩2分。西新宿の高層ビルにオフィスを構えるのは、オフィスデザイン・レイアウトや移転の支援を行う株式会社翔栄クリエイト。
今回は代表取締役の宇佐神慎氏にお話しを伺うことができた。
1)業績を上げる!五感を刺激するコミュニケーションオフィス
①森のステージ
②翔栄スクリーン
③羊の社長室!?
2)社長インタビュー
3)内装デザイナーの気になるポイント
4)まとめ

1)業績を上げる!五感を刺激するコミュニケーションオフィス

(取材日 2010年9月24日)

株式会社翔栄クリエイト
《事業内容》 業績向上を目的とした戦略的なオフィスのデザイン・レイアウト・移転事業を展開する。
《サイトURL》 http://www.syouei.net

①森のステージ

オフィスの中心部に備え付けられた階段を上ると、木々に囲まれた緑の空間が広がる。大きな檜の間伐材を組み合わせて造作された木製テーブルの周りには、こちらも造作の赤い椅子が並べられ、その周りを取り囲む緑は、風にそよそよと揺らいでいる。まるで森を切り取ってきたかのようなこの空間は、社内外のミーティングスペースとして機能している。

オフィス作りのポイントである「五感」を表現したこの空間。木と緑の香りが漂う空間には鳥のさえずりが響き、心地よい空気が流れる。五感を刺激する空間でミーティングを行うことにより、身体の奥底からリラックスし、良いアイディアが生み出されるのだ。

偽物ではなく、全て本物の木・植物を使っているこのミーティングスペース。都心のオフィスにいるとは思えない、どこか山奥のペンションに来ているかのような感覚になる空間に、心が癒されました。

②翔栄スクリーン

新宿の超高層ビルに入居する翔栄クリエイト。外からビル内に入ろうとすると、エントランスの真上に広がる120インチの巨大スクリーンに目を奪われる。そこには、「翔栄クリエイト」の大きな文字が浮かび上がり、スクリーンの両サイドには、ガラス越しに社内の様子が見通せる。

ビルの2階、エントランスの真上というロケーションを活かし、自分達のオフィスをたくさんの方に見て頂けるように設計した。「一体何をやっているところなのだろう!?」と道行く人々の興味を沸きたてる作りにすることにより、以前のオフィスよりも問合せ件数が30%ほど上昇したのだというから驚きだ。

とっても贅沢な空間活用法。もし私が翔栄さんのことを知らなかったら、オシャレなお店と間違えてふらりと立ち寄ってしまうかもしれません。

③羊の社長室!?

自然木のデスクに棚、真っ白なソファ、天井からは羊をモチーフにした間接照明の明りが灯り、室内はとても落ち着きのある雰囲気。立派な会議室かと思いきや、ここが宇佐神社長の社長室だというから驚きだ。

「社長専用の机がないことが、この部屋の一番のポイントです。」と語る宇佐神社長。あえてデスクを持たずリビングのような落ち着きある空間にすることにより、お客様も社員も訪れやすいリラックスできる雰囲気を作ったのだという。

ちなみに、室内の照明が羽の生えた羊になっているのは、癒しの効果の他、翔栄の「翔」が羊に羽でできているからなのだという。見た目に楽しめるだけでなく、とてもユニークな発想に二度楽しむことができました!

 取材スタッフの注目ポイント 
音が出るデスク
社長室の木のデスクからは、何と音が出るのです!特殊な音響装置が内蔵されていて、どの場所に座っていても同じ音量で音が聞こえるので大人数での打合せに重宝しているそうです。実際に音楽をかけていただきましたが、とっても良い音でビックリしました!
目隠し窓
社長室と執務スペースとの間に設置されているガラスの窓。この窓には特殊な調光シートが貼られており、大切なお客様との商談の際にはスイッチ一つで中の様子が見えないようになるのだとか。逆に透明な時には社員はいつでも自由に出入りできるサインなのだそうです。
メジャー!?
執務スペースの壁に数字を発見!これは何かと思いきや、寸法が刻み込まれているのです。設計のプロとして、普段の生活の中で大体の長さを体に染み込ませておくことが重要なんだそう。翔栄クリエイトさんならではのデザインでおもしろいですよね。
スタンディングミーティング
コミュニケーションエリアに設置されたデスク。取材中に、実際に社員の方がライブラリーの資料を持ってミーティングをしている姿が見られました。とても効率的なスペースなので、当社でも取り入れてみたいなと思いました。

社長インタビュー

都庁駅前から徒歩2分。西新宿の高層ビルにオフィスを構えるのは、オフィスデザイン・レイアウトや移転の支援を行う株式会社翔栄クリエイト。今回は代表取締役の宇佐神慎氏にお話しを伺うことができた。

五感を刺激するオフィス

沖田
エントランスに入った途端、鳥のさえずりと水の音が聞こえてきて、とてもビックリしました。

社長
社内の木や植物や水、熱帯魚や石材は全て本物なんです。鳥のさえずりの音は社長室やミーティングスペースにも流しています。

沖田
新宿の高層オフィス内にいるとは思えないような空間ですよね。

社長
そうですね。本物の素材が持つ質の深さを表現するために、今回のオフィスでは五感を意識したデザイン設計を行いました。視覚と嗅覚を刺激する植物、聴覚を刺激する鳥の声や水の音、触覚を刺激する木や石材等がそれに当たります。植物は自分達でメンテナンスしていますし、デスクやフローリングに檜や楢の間伐材を使用しているので、エコであり、且つコスト的にもグッと抑えることができているんですよ。

沖田
とても気持ちの良い空間ですが、どうして五感を意識されたのでしょうか。

社長
そもそも人間は、自然の中に生活するようにできているものですが、近年人工的なものばかりに囲まれてしまい、その原理原則に逆行しています。
多くの方が、朝早くから夜遅くまで働き、オフィスや電車での移動時間で一日の大半の時間を過ごしています。自然に触れる機会が減少していくことにより、鬱をはじめとした心の病に苦しんでしまうのです。働く環境は今、自然とは反対の作られた空間になってしまっているので、それを少しでも自然に近い形に戻していき、心の病を持つ方を減らしていきたいと思っているのです。

沖田
確かに、作られて環境の中で生活することにより、無意識のうちに心が病んでいってしまうのかもしれないですね。

社長
見ること・触れること・感じること・香ることを通じて人は生きていくものです。五感で感じることができる空間にすることで心の底からリラックスでき、結果それが良いアイディアの生まれる機会にもなっているので、働く人と企業の双方にとってプラスの効果に繋がっていきます。
この効果がエントランスやミーティングスペースで実証できたので、今後は執務スペースにも同様の環境を作っていく予定でいます。

沖田
そうなんですね!では、その際は是非また拝見させていただけると嬉しいです。

コミュニケーションを生む空間

社長
以前のオフィスは1階、2階、3階とフロアが分断されていましたが、今回のオフィスはワンフロアでとても使いやすくなりました。前のオフィスを知っているお客様からは、「さらにバージョンアップしましたね」という声を頂く機会が多く、とても嬉しく思っています。

沖田
とてもデザイン性の高いオフィスですが、働いていらっしゃる社員さんからは、どのような声があがっているのでしょうか。

社長
新宿という立地の利便性の他、オフィス内ではコミュニケーションエリアやワークスペースが特に好評なようです。
コミュニケーションエリアには、お客様に提案するための素材や専門誌の本棚、スタンディングデスクを設置し、コーヒーメーカーや冷蔵庫といったパントリー機能も集約させています。

沖田
とても多機能なスペースですね。

社長
そうですね。家の中に例えていうなら、ダイニングのような雰囲気のスペースにしたいと思って設計しました。また、ワークスペースでは、各セクションの業務特性に合わせて個人集中型デスクや島型のデスク配置を行い、すぐにミーティングできるようデスクやキャビネットも併せて配置しています。
この席配置は自然な会話を生み、以前にも増して社員が活発に意見交換を行う姿が良く見られるようになりました。

沖田
それは素晴らしい効果ですね!

社長
もともと社員が働くスペースは、コミュニケーションが生まれる場にしたいという気持ちが強くあったので、それが実現できているようで嬉しく思っています。まるで家族が自然と集まってきて会話が生まれる、そんなコミュニケーションが生まれる空間を目指して設計しました。アイディアは会議の場でひねり出すものではなく、普段の生活の中で自然と交わすコミュニケーションの中から、どんどん生み出されるものだからです。

業績を上げるオフィス作り

沖田
以前のオフィスと比べて広く感じますが、どれくらい面積が増えたのでしょうか。

社長
実は坪数自体は若干減っているのですが、以前のオフィスは無駄なスペースが多かったので、有効に使えるスペースは逆に増えています。
今回の設計で中でも特に工夫したのが、我々がステージと呼んでいる中二階のミーティングスペースの下にある収納スペースで、あそこには高さ2.1メートルのキャビネットが11本分入るくらいの収納力があります。

沖田
それはすごいですね!

社長
新宿エリアの平均坪単価を3万円とすると、賃料にして年間270万円分ものスペースを有効活用しているのです。また、今はこの不況下でビルオーナーの賃下げ競争も激化していますから、移転自体が経費削減になる時期なんですよ。新宿の高層ビルに移ったのにも関わらず、弊社の場合、以前より15パーセントの経費削減に繋がりました。ただ、そろそろオフィスの空室率も下がり、これからは好条件での契約が難しくなる一方でしょう。いまがギリギリ、移転のラストチャンスでしょうね。
また、設計で補える部分以外にも、間伐材やLED照明といった什器の部分でも経費削減を意識していますよ。

沖田
立地や内部の様子から、以前よりも経費が掛かっていらっしゃるんだと思いました。

社長
お金を掛ければいくらでもかっこいいオフィスは作れますが、それが結果として企業経営を圧迫してしまっては何のためのオフィスであるのかわかりません。
オフィスはあくまでも事業を発展させるためのベースなのですから、企業の業績向上に直結していくオフィス作りをしなくてはいけないのです。
今回のオフィスでは、その実例をお客様に体感していただけるようにしました。

沖田
なるほど。

社長
業績の上がるオフィス=ハイコストでは意味がありません。 クオリティを追求しつつ、いかに低コストを実現するのかということをオフィス作りの重要なテーマにしているのです。

株式会社翔栄クリエイト

沖田
最近のお客様のニーズとしては、どのようなものが増えてきていらっしゃいますか。

社長
以前よりも、コスト的な部分でメリハリをつける企業さんが多くなってきました。
費用をしっかり掛けるところと掛けないところの切り分けが鮮明になってきたように感じます。
以前は社員に対して福利的な要素が強いオフィスを作る企業が多かったのですが、今は業績を上げるためのオフィス作りへの意識が高いように感じます。

沖田
そこは、特に御社の強みであるところですよね。

社長
そうですね。弊社のオフィス作りは、3年後、5年後にどのようなお客様と付き合いたいのか、どのような人材を採用したいのか、社員にはどのようになってほしいのか、という部分を経営者にヒアリングするところから始まります。
将来のビジョンにまで踏み込んで、お客様の業績向上を支援するオフィスを戦略的につくるため、しっかりとコンサルティングを行っていきます。

沖田
具体的に、どのような部分でコスト削減ができるのでしょうか。

社長
弊社にしかできないコスト削減方法はたくさんありますが、例えば空調やスプリンクラー、原状回復といった工事方法が、その一例としてあげられます。また、移転に関わる物件探しやオフィスデザイン、施工やスケジュール管理まで、プロジェクトに関わる全てをワンストップで行うことにより、ローコストな提案が可能になるのです。
お客様には業績を上げるためのロジックをしっかりとお話して、長きに渡って共に成長していけるような提案を行っています。

沖田
それは心強いパートナーですね!

社長
お客様にそう言っていただけることが、何よりも喜びに感じますね。

沖田
そうですよね。それでは、プライベートのお話にはなりますが、宇佐神社長の最近の趣味を教えていただけますか。

社長
最近はゴルフにはまっています。以前は、止まっている玉を打つゴルフなんてスポーツじゃないと思っていましたが、やりはじめたら結構はまってしまいました(笑)。
スイングを試行錯誤して変えた結果、玉がきれいに飛ぶととても気持ちが良いですね。

沖田
良い気分転換になっていらっしゃるのですね。
それでは次に、宇佐神社長は何かご自身のポリシーはお持ちでしょうか。

社長
そうですね。その時々に何か目標を決めて、それに向かっていくという生き方ではなく、原則に従って川の流れのように歩んでいくことを大切にしています。
商売に限らず、物事には原理原則というものが必ずありますので、それに従って淡々と流れていくようにしているのです。

沖田
それは、どうしてなのでしょうか。

社長
はい。聖書の中に、「川のほとりに植えられた木。時が来ると実を結び、その葉は萎れることなく、その人は何をしても栄える」という言葉があります。木は、植わるところにきちんと植わっていれば、勝手に成長を遂げるのです。
私はこの言葉にとても共感していて、人に置き換えてみても同様のことが言えると思っています。肩に思い切り力を入れて目標に向かって一生懸命にやらなくとも、世の中の掟の中で喜んで淡々と行っていれば、自然とそのようになるのです。

沖田
貴重なご意見をお聞かせ頂き、どうもありがとうございました。

3)内装デザイナーの気になるポイント

オフィス内装作りの専門家がオフィスwatch取材担当者とは異なる プロの視点から取材先企業のオフィスをwatchします。内装作りのプロが提唱するオフィス作りのポイントとは?
本編とは一味も二味も違うノウハウをあますところなくご紹介します。

固さないゆとりと安心感を与えるレイアウト

いわゆる今回のオフィスつくりは「当社自身をクライアントとする」プロジェクトでした。「何をどうしないといけないのか」全てを知り尽くしていますから、次のステージに向かうこのオフィスは、それこそ個人レベルにまで焦点を当てたオフィスつくりが行なわれていますね。

当社のオフィスつくりはお客様の業績を上げることを目的としていますから、「お客様にとって必要な要素は何か」「このレイアウトならどんな効果が生まれるか」などより深く考えることができ、そしてより多くのアイディアを生み出すことができる、そんな空間が必要でした。

そんな新しい打ち合せスペースは、まるで自然を切り取ってきたかのような本物の植物が溢れる空間になっています。自動潅水装置とLED照明での光合成によって日々成長しているんですよ。ここは心からリラックスできるので、打合せをしていてもどんどん新しいアイディアが沸いてきますね!

また、コミュニケーションもポイントですね。代表のインタビューにもあったように、以前のオフィスはフロアが分かれていましたから、私たちとしてもより密な社内連携を取れるオフィスにする必要性を感じていました。

今回はワンフロア。セクションごとにその業務特性に合わせたレイアウトはもちろんですが、内部を全て知り尽くした当社自身がクライアントですから、「誰と誰が隣の方がいいな」といった個人レベルの席配置にいたるまで業務上最高の効果を生み出すレイアウトとなっていますね(笑)。

またキャビネットにはヒノキを巻いてカウンターになっているなど、図面を広げながらいつでもどこでもちょっとした相談ができますから、会話の頻度は以前と比べて2倍にはなってるんじゃないでしょうかね。

あと今回もファサードは目玉ですね。外向きには多くの方が利用するビルエントランス真上、内向きにはエントランスホールに面するファサードを持つ好立地ですから、「見ていただくことを意識した」設計になっています。

特に外向きは120インチ相当の映像投影で対外プロモーションに活用。日中の視認性確保のためには10,000ルーメン以上の光が必要ですが、ここに他のオフィスにないテクニックがあるんですよ。10,000ルーメンのプロジェクターは高価で大きく重いんです。小劇場でも耐えられるものですから(笑)。
当社はオフィスで一般的な4,000ルーメンのプロジェクターを4台スタッキングすることで15,000ルーメン相当の投影を実現しました。

本当に多くの方に見ていただいています。この新宿NSビル2Fという立地を活かした対外プロモーションは当社のブランディングにも貢献していますよ。

“建物情報”

JR線・京王線小田急線・東京メトロ丸の内線新宿駅」徒歩7分、都営大江戸線都庁前駅」徒歩3分。
複数路線が利用でき、オフィスエリアとしての人気が根強い西新宿高層ビル街に位置するビルが、株式会社翔栄クリエイトの入居する「新宿NSビル」です。
※ 新宿駅からは地下道で雨に濡れずダイレクトアクセスが可能です。
竣工:1982年10月、基準階面積:902.00坪
エントランスを入ると1階から最上階までの吹抜空間があり、西新宿高層ビル街の中でも他を圧倒する設計になっています。また、オフィススペース以外にも、イベントホール、NSスカイカンファレンス、スカイレストラン街などが併設されており、他目的な利用ができる複合ビルであることもこのビルの特徴のひとつです。

4)まとめ

ビルの外から内部の隅々まで驚きが連続のオフィス。最先端の技術を取り入れつつ、自然がたっぷり詰まった空間には、とても心地良い空気が流れていました。宇佐神社長が仰っていた「人は本来自然の中で生きるもの」という考えを体感することができました。

一番驚いたのが、こんな贅沢なオフィスなのに、以前よりも経費削減になっているということ!また今後、その秘訣を森のようなステージでゆっくり聞かせて頂けると嬉しいです!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*