皆でグッとくる会社をつくる!自己実現を応援するオフィス作り-株式会社ワークスタジオ【オフィスWatch112】

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渋谷区代々木にある一棟ビルの地下1階から4階までの約130坪をオフィスとして利用しているのは、「家電ディスプレイ」の企画・設計・製作を行う、株式会社ワークスタジオ。
今回は代表取締役の原和広氏にお話を伺うことができた。
1)皆でグッとくる会社をつくる!自己実現を応援するオフィス作り。
①一棟まるごと事務所
②来客&展示スペース
③白い画用紙!?
2)社長インタビュー
3)内装デザイナーの気になるポイント
4)まとめ

1)皆でグッとくる会社をつくる!自己実現を応援するオフィス作り。

(取材日 2009年9月9日)

株式会社ワークスタジオ
《事業内容》 「メンバー第一主義」「メンバー感動の創造」を基本精神に掲げ、社員の「グッとくる人生作り」を応援する。
《サイトURL》 株式会社ワークスタジオ http://www.workstudio.co.jp/
「家電ディスプレイ No,1」~ディスプレイデザインのプロフェッショナルメンバーの日々~ http://ameblo.jp/workstudio

①一棟まるごと事務所

橙色の4階建てのビル。ここは、ビルを一棟まるごとカスタマイズしたワークスジタオの事務所である。地下1階は駐車スペース、1階は来客兼展示スペース、2階は執務スペース、3階はミーティングスペース兼社長室、4階は派遣事業部のフロアというように目的別にフロアを分けているというからおもしろい。

ワークスタジオでは、理想のオフィス環境の創造に取り組んでいる。フロアを目的別に分けることにより、そこで働くメンバーの気持ちの切り替えが行われ、集中して業務に取り掛かることができるのだという。結果、クリエイティブで優れた商材が生み出され、良い循環ができるのである。

社内では、毎朝10分間メンバーの皆さんで掃除をしてから仕事を始めるのだとか。メンバー全員が働きやすい理想のオフィスを共に生み出している感じがして、とても素敵ですよね!

②来客&展示スペース

5フロアのうち1フロアを贅沢に使った来客兼展示スペース。ブラウンとホワイトを基調としたシンプルな空間には高級な家具が設置され、おしゃれな雰囲気が漂っている。この場所が、ワークスタジオの来客兼展示スペースなのだ。部屋の片隅には、携帯電話やPC、カメラなどの展示ディスプレイが並べられ、訪れた者が自由に見られるようになっている。

「いらっしゃって頂いたお客様に気軽に弊社の商材に触れて頂けるようにしました。」と語る原社長。お客様に実際に見て触れて頂くことにより、商材に対するイメージが膨らみ、結果商談が良い方向に進むのだという。

今後はこの展示スペースをより充実させ、展示会や発表会、セミナーを開催する構想があるのだとか。どんな空間に変貌を遂げていくのかとっても楽しみです!

③白い画用紙!?

ワークスペースの執務スペースに足を踏み入れると、まぶしいほどの白い空間に迎えられる。壁やデスク、棚やパーティションといった家具は全て白で統一されており、ほとんど色が使われていない。

ワークスタジオではデザインを生み出すオフィス空間自体が白い画用紙となるため、余計な色を入れないことにこだわっているのだ。基本理念である「グッとくる」デザインを生み出すため、あえてシンプルなオフィスデザインを施したのだ。また、書類や本は収納や棚に保管して表には色を出さないよう気を配っているのだとか。

ちなみに、執務スペースのフロアは土足厳禁でメンバーの皆さんで隅々まで掃除されているとのこと。本当にピカピカで清潔感あるスペースが保たれていました。こんなに美しいオフィスなら、毎日気持ちよく仕事ができそうです!

 取材スタッフの注目ポイント 
ながーーーい花瓶
縦にながいユニークな形の花瓶を発見!カラフルな色使いが茶色い空間の中に映えて、より一層鮮やかに見えます。社内には至るところにお花が飾られていましたが、こんな長い花瓶は初めて見ました!
土足厳禁
ワークスタジオのオフィスは、来客兼展示スペース以外は土足厳禁。メンバーの皆さんはマイ・スリッパに履き替えてお仕事しています。リラックスしてデザインワークできるだけでなく、朝の就業前に社長もメンバーも全員で掃除されているだけあって、何より掃除が楽なのだとか。
展示スペース
社内に展示スペースを発見。家電量販店で何気なく見ていた家電ディスプレイですが、こうしてみると様々な種類があります!家電量販店で楽しく最新家電を見てまわれるのも、ワークスタジオの渾身のディスプレイがあるからなのですね。
神棚
普通の棚の一部分に神棚を発見しました。いろいろな神社のお守りがたくさん飾られていて、御利益がありあそう……!社内には他に、通天閣のビリケンさんや沖縄のシーサーなど、縁起物がたくさん飾られていました。

社長インタビュー

渋谷区代々木にある一棟ビルの地下1階から4階までの約130坪をオフィスとして利用しているのは、「家電ディスプレイ」の企画・設計・製作を行う、株式会社ワークスタジオ。今回は代表取締役の原和広氏にお話を伺うことができた。

自己実現の達成を応援するオフィス作り

沖田
とても事務所には見えない、オシャレなビルですね!一棟まるまる御社の事務所とは驚きです。

社長
ありがとうございます。もともと学校として使用していたビルを一棟まるごと借りて、ワークスタジオ風に改装しました。前いたオフィスより使えるスペースが広くなったことで、できることが増えたんです。

沖田
できることとは何なのでしょうか。

社長
はい。以前のオフィスは、30坪ほどのスペースを今と同じ人数で使っていたので、自分たちのスペースを確保するのが精一杯という状況でした。それが、今のオフィスに移ってからは自分たちのスペース以外にも、来客スペースやミーティングスペースを設けることができるようになりました。

来客スペースやミーティングスペースを設けることで、クライアントやパートナー企業と効率的に打ち合わせがしやすくなり作業に集中できる時間が増えました。

沖田
仕事に集中できる環境を作ることができたのですね!

社長
はい。私たちワークスタジオは「メンバー一人ひとりが仕事を通して自己実現を達成できる」環境作りを目標にしています。会社のためだけに働くのではなく、自らを磨き高めていくため働いてほしい。そのようなことができる環境をメンバーに提供することが会社の使命だと思います。

沖田
メンバーの皆様のことを第一に考えていらっしゃる原社長の想いが伝わってきます。

社長
一緒に会社をよくしていきたいというメンバーのために、オフィス環境への投資は惜しみません。環境を改善すると皆のモチベーションアップにもつながり、効率的に結果を出すことが出来ます。

また、オフィス環境への投資は企業のブランディングへとつながっていきます。ワークスタジオのブランディングの一環でもあるのです。

沖田
なるほど!今後オフィスを変える予定などはございますか。

社長
そうですね。スペースが余っているので、一部をショールームにしようと考えています。そこから最先端の展示手法を駆使した「家電ディスプレイ」を発信していこうと思っています。また、お客様を呼んで新製品発表会やセミナーを開催していきたいと考えています。これもスペースが広くなったことで、できることですね。

グッとくる会社づくり

沖田
御社は、若いスタッフの方が多いんですね!

社長
そうですね。ミッション経営を実践するため、中途採用は一切行わず、新卒採用のみ行っています。

沖田
中途採用を行わない理由は何なのでしょうか。

社長
ある程度経験を積んでいる方は、前職での仕事の仕方や考え方が身についてしまっています。そういう方に弊社のミッションを実践していただくのは、なかなか難しいということが理由です。

入社したメンバーは、弊社の「ワークスタジオの基本理念(WS WAY)」を理解し、実践しなければなりません。

沖田
基本理念ですか。

社長
はい。「グッとくるをつくる」を、弊社の基本理念として掲げています。 グッとくる人生をつくる、グッとくる会社をつくる、グッとくる家電ディスプレイをつくる…など色々なグッとくるものをつくろうということです。

何のために働いているのか、日々働いていると疑問に思うことがあると思います。私自身、ここ10年ほどは案件対応で忙しく、メンバーとのかかわりや会社のあり方について考えることがありませんでした。しかし、会社を設立して10年という節目を迎えたとき、経営で大切なのは売上や利益だけではなく、まわりの人といかに関わるか、人生をいかに豊かなものにしていくかということではないかと考えるようになりました。そこで、会社として一つの理念を作ることを思いついたのです。

沖田
それが「グッとくるをつくる」ことなのですね。

社長
はい。理念作りのために、他の企業を徹底的に研究しました。例えば、ライブレボリューションの増永さんが提唱されていた『メンバー第一主義』という言葉に共感して、ご本人の承諾を得て弊社でも導入させていただいていたりします。「グッとくるをつくる」を実現するために、会社として何ができるだろうか、と常に模索するようになっていったんです。

沖田
そうなんですね!では、社内で具体的に実施されていることをお伺いできますでしょうか。

社長
研修会や勉強会の実施、年に1回ずつの遠足・旅行編*1や遠足・研修編*2の実施を通して、自己を振り返り、高めるきっかけの場を設けています。

また、会社から5キロ以内に住んでいるメンバーへの住宅手当、誕生日プレゼントが贈られるB.P.(Birthday Present)制度、子供が生まれたメンバーへ出産祝いが贈られるH.B(Hello Baby)制度などがあります。仕事での達成感だけではなく、仕事以外でも会社としてメンバーのグッとくる人生を応援することができると考えています。

成長を目指すメンバーの「グッとくるをつくる」を会社としてサポートできればいいなと思っています。

*1:研修を兼ねた海外社員旅行
*2:海外展示会の視察研修

一棟ビルのコミュニケーション術

社長
オフィスを探すにあたって、一棟借りのビルというのははずせない条件でした。ビル一棟丸ごとをワークスタジオ仕様にして、のびのびと働ける面白いオフィスにしたかったのです。

沖田
すごく珍しいスタイルですよね!実際どのように使われていらっしゃるのかお伺いしたいです。

社長
B1Fは駐車スペースで、1Fは来客兼展示スペース、2Fは執務スペース、3Fは私のデスクとミーティングスペース、4Fは派遣事業部のフロアと各フロアで分けて使っています。メンバー12名で、広々と使っています。

沖田
贅沢な使い方ですね。でも、皆さん別々のフロアで働かれていると業務上不便な事がありそうですが……。

社長
私が別のフロアにいるのは、メンバーにとっては働きやすいと思いますよ(笑)。以前は私がかなり細かい部分まで指示を出しながら進めるようにしていましたが、ミッション経営にしてからはメンバー一人ひとりに案件を任せています。

沖田
原社長が教育されることはないのでしょうか。

社長
教育というよりもアドバイスをしています。メンバーだけが見られる“社内ブログ” や“社内イントラネット”を活用しています。メンバーはそれぞれが担当している案件の進捗や日報を書き込み、私がそれにアドバイスをコメントしているのです。メンバー全員がお互いのやり取りを見られるようになっているので、そこで私の考え方を伝え、全体のレベルを高められるようにしています。

沖田
なるほど!写真を簡単にアップできるブログは、報告に便利そうですね!他にメンバー皆さん同士のコミュニケーションを図る事はされていますか。

社長
時折やっているのは、バーベキューですね。メンバーから「バーベキューをしたい!」という声が上がるので、オフィスのエントランスの前にセッティングして楽しんでいます。

沖田
それは一棟ビルだからこそ、できることですね!楽しそうです!

社長
弊社は、メンバー一人ひとりが理想の人生を創造できる「理想の企業の創造」をミッションとして、目指しています。オフィス環境やコミュニケーションなど、ミッションのために必要なことであれば、積極的に行っていきたいと思っています。

株式会社ワークスタジオ

沖田
起業しようと思われたきっかけを教えていただけますでしょうか。

社長
はい。私の場合、何か大きなきっかけがあったわけではなく、もともと起業しようという野心があったわけでもありません。すばらしい人に出会い、すばらしいタイミングに恵まれたのが起業のきっかけですね。

沖田
事業分野を“家電ディスプレイ”一つに特化されているのはどうしてなんでしょうか。

社長
実はもともとブティックのなどの専門店のデザインに興味があり、家電ディスプレイなどの量販店向けのサービスにはあまり興味がありませんでした。偶然家電ディスプレイの仕事に携わる機会があり、一生懸命やっているうちにその仕事の喜びや楽しみが分かってきて、次第にこの分野を究めてやろうと思うようになったのです。中小企業はどこか一番になれるところをつくり、そこで戦うしかありません。特にこれからの時代、特定の分野で一番にならなくては生き残ってはいけないと思うのです。

沖田
起業されてから、やりがいを感じたエピソードを教えていただけますでしょうか。

社長
やはり一つは、お客様から「ありがとう。いいのができたよ」と言われた瞬間ですね。お客様は、私たちに期待を抱きディスプレイを頼むわけで、出来上がる商品に対して期待している範囲があるのです。その範囲を下回るとクレームになりますし、範囲内だと満足に、範囲を上回ると感動が生まれるのです。

沖田
なるほど。期待の範囲を超えなければならないのですね。

社長
そうですね。二つ目は、メンバーから「ワークスタジオに入ってよかった」と言ってもらえる事です。また、小さい会社なのに入社を希望してくれる学生がたくさん応募してきてくれるのもうれしいことですね。ミッション経営や家電ディスプレイに特化していることももちろんですが、オフィス環境も採用の強みになっていると思います。

沖田
いろいろな方からの感謝の声がやりがいの素なのですね。では、プライベートで気分転換にされる趣味はございますか。

社長
仕事が趣味みたいな感じですが(笑)、仕事以外で挙げるとするならば、旅行が好きですね。年に3回、お正月、GWとお盆休みは長期休暇をとって旅行に行きます。

沖田
大変恐縮ですが、私の今後の社会人生活へのアドバイスをいただけますでしょうか。

社長
人間性を高めることをしてください。学生にも言っているのですが、自分を高めてくれるような人と付き合うことです。そういう人がいる会社に就職して、自分を高めてくれるような同僚と付き合うことです。

また、人間は一ヶ月単位で考えると結構無駄な時間がたくさんあると思うのです。ほんの少しでも意識して、読書や運動など人生に有効な時間にまわして、人間性を高めてください。そうすれば、自然と人間性の高い人が集まってくるのです。学生として、社長として、デザイナーとしてという以前に人間性ができていなければ何をやってもダメだと思うのです。

沖田
ありがとうございます。では、社長の夢を教えていただけますでしょうか。

社長
生きる目的と働く目的を達成できる理想の企業を創造することが夢です。これはプライベートの目標でもあり、社会人として経営者としての目標でもあります。プライベートと仕事は両輪なので、分けて考えると片輪走行になってしまうのです。あとは、ハワイが大好きなので、ハワイに住みたいという夢もありますけどね(笑)。

沖田本日は、とても貴重なお話をありがとうございました。

3)内装デザイナーの気になるポイント

オフィス内装作りの専門家がオフィスwatch取材担当者とは異なる プロの視点から取材先企業のオフィスをwatchします。内装作りのプロが提唱するオフィス作りのポイントとは?
本編とは一味も二味も違うノウハウをあますところなくご紹介します。

コントラストで奥行きを感じさせる

お客様をお通しする2階の来客スペースは、三方の壁・天井が白いのに対し、正面の壁だけに濃い木目の色を用いています。一つの面に注目が集まるため空間に奥行きを与える効果があり、コントラストも強い色を用いているため、さらにその効果を高めています。
また濃い色合いの木は「落ち着き・安心感」とともに「重厚感」といったイメージも持ち合わせるため、ともすれば重い印象の空間にもなりかねないのですが、脇に置かれた花器のエフェメラ(倉俣史朗デザイン)がいい意味で空間のリズムをほぐしていて、非常に温かみのある空間になっています。

作業効率を上げるニュートラルな空間

クリエイティブな作業を伴うオフィスほど、まっさらなキャンバスのようなシンプルでニュートラルな空間であることが多いです。白という色は清潔感や明るさがありますが、同時に「冷たさ」も持ち合わせています。こちらの執務スペースは、木の持つ暖かさとさわやかな色合いのフローリングを用いることで、ニュートラルな印象はそのままに白色による空間の「冷たさ」を打ち消しています。
もしニュートラルな空間を試してみるのであれば、オフィス内にある什器や小物、棚やフォルダーといった物の「色合い」に注目してみると良いかもしれません。色数が多い場合は色をできるだけ統一して色数を減らしてみる。
色のコントラストが強過ぎないように、なるべく近い配色で調整してみると落ち着きも出て、雰囲気が一新します。
また、行動導線もよく考えられていて、個人のデスクはすべて壁に向かって配置されることで集中した作業を確保し、打合せはクルッと後ろを向いていつでも中央のデスクで行うことが可能になっています。会議室での議題を決めた打合せも大切ですが、何気ない打合せを必要な瞬間にすぐに行うことができるレイアウトは非常に作業効率がいいと言えます。

今回紹介した株式会社ワークスタジオと同様にクリエイティブな制作を手がけ、白を基調としたオフィスデザインを持つ企業をバックナンバーの中からピックアップしました。

オフィスwatch No.31 コントロールプラス株式会社
http://52.197.251.14/031-ctrlplus-9819

“建物情報”

新宿駅徒歩10分、代々木駅徒歩5分、南新宿駅徒歩1分。 3駅が徒歩圏内にて利用可能な、利便性に優れた立地環境に位置するのが、株式会社ワークスタジオの入居する建物です。
竣工:1988年7月、基準階面積:36.36坪
代々木駅と新宿駅の中間に位置する、レンガ色の外観が特徴的な地上4階建の建物。
元々は学校として使用していた建物を、一棟借りにて自社仕様としています。自由な発想が活かせる、フレキシブルな使い勝手が魅力的な建物です。

西新宿のオフィス情報
提供:東京オフィス検索

4)まとめ

原社長と社員さんの手で隅々まで掃除され、お花が随所に飾られている社内は、アットホームでやさしい雰囲気が漂っていました。広々とした空間を使って、のびのびとお仕事をされる社員さんの姿が印象的でした。

ミッション経営や、一人社員に一つのお客様を一任しているというお話から、「会社が社員の自己実現の場でありたい」という原社長の強い意志を感じました。

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