移転前の不安をなくす「敷金」と「保証金」の違い徹底解説!!

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移転をする際にかかる様々な初期費用、敷金や礼金は知っているけど、保証金って何?って思ったことある方もいるのではないでしょうか?
実務での敷金との違いや契約にどう影響するのかなど、きちんと理解している人は少ないのではないかと思います。
しかし、物件契約という大きな買い物をする際に、曖昧な知識で片付けてしまうのでは少し不安ですよね。

ここでは敷金と保証金の違いや初期費用に関してご紹介します。
自分自身できちんと理解し、不安を払拭した状態で契約に望めるよう、ぜひチェックしてみて下さい。

目次
1.保証金は敷金と同じ
2.保証金から差し引かれる「敷引き」に注意
3.実際の金額で見る「敷金」と「保証金」
4.安く済ませるための2つのポイント
4-1.礼金・償却・敷引き額の減額交渉を行う
4-2.仲介手数料無料の業者を選ぶ
5.まとめ

1.保証金は敷金と同じ

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物件資料などでよく見る「保証金」という単語ですが、これは一般に「敷金」と同様の意味です。

賃貸物件を契約する際に、借りる人が、家主に預けておく額を指す意味で用いられており、賃料を滞納した場合の補填金として預け、基本的には退去時に返還されるものになります。
「敷金」と「保証金」は同じ意味なので、どちらも請求されることはなく、必要になるのは必ずどちらか一方のみです。

どちらの名目で設定されているかは、物件ごとに異なりますが、大きく分けると「敷金」は関東地方、「保証金」は関西地方で使われることが多いようです。
ルーツとしては、明治時代以降、物件を借りる際、家主へ預け入れていた「建設協力金」という制度の名残で、時代と共に「保証金」という名目に変化していったといわれています。
しかし、現時点では、建設協力金の意味合いで用いられることはなく、敷金と同様の意味をもった言葉として使われています。

意味としては同じですが、保証金は「敷引き」というものを含んだ額とされることが多く、一般に敷金より高額になる傾向にあります。
では、その「敷引き」というものに関して、詳しく見ていきましょう。

2.保証金から差し引かれる「敷引き」に注意

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「敷引き」は、契約時に決められた返還されない額のことをいい、保証金から差し引かれるものです。
どんなに家賃の滞納などの問題がなくとも、戻ってこない金額になります。
事務所の場合、敷引きは原状回復費用には当てられないので、この敷引きとは別途で、原状回復費用を支払う必要があります。

敷引きの主な要素は、家主に支払う謝礼金の意味合いが高いのです。

では、関東でよく用いられる「敷金」には敷引きはないのか?ないのであれば「敷金」のほうがお得なのでは?と思うかと思います。
しかし、「敷金」にも同じように謝礼金の制度が付随しています。
それが「礼金」と「償却」です。

「礼金」は契約時に支払う家主への謝礼金、「償却」は退去時に支払う家主への謝礼金となり、敷引きは保証金から差し引かれるのに対して、礼金・償却は敷金とは別に請求されます。
償却って原状回復費用じゃないの?と思う方もいるかと思いますが、敷引きと同様、償却も原状回復費用には当てられないので、償却とは別に原状回復費用が必要となります。
ちなみに、敷引きと礼金・償却が同時に請求されることはありません。もし同時に記載されていた場合は、不動産屋を通して相談しましょう。

注意するべきポイントとしては、敷引き100%だった場合。
これは保証金の100%を敷引きとする、という意味なので、契約時に預けた保証金が1銭も返還されないこととなってしまいます。
こういった物件も全くないわけではないので、条件を確認する際には注意しましょう。

3.実際の金額で見る「敷金」と「保証金」

では実際にいくら必要で、いくら返還されるのかを、具体的な例をあげて、確認してみましょう。

【敷金の場合】

家賃:20万
敷金:6ヶ月
礼金:1ヶ月
償却:1ヶ月
仲介手数料:1ヶ月 

敷金 6ヶ月×20万=120万円
礼金 1ヶ月×20万=20万円
償却 1ヶ月×20万=20万円
仲介手数料 1ヶ月×20万=20万円 

契約時:敷金120万+礼金20万+仲介手数料20万=160万円支払い
退去時:敷金120万-償却20万=100万円返還

※別途原状回復費用が必要

 

【保証金の場合】

家賃:20万
保証金:7ヶ月
敷引き:2ヶ月
仲介手数料:1ヶ月 

保証金 7ヶ月×20万=140万
敷引き 2ヶ月×20万=40万円
仲介手数料 1ヶ月×20万=20万円 

契約時:保証金140万+仲介手数料20万=160万円支払い
退去時:保証金140万-敷引き40万=100万円返還

※別途原状回復費用が必要

最初に説明したとおり、敷金と保証金は結局のところ同じ意味合いなので、必要となる総額はかわらず、内訳のみ変わってくるのが特徴です。
保証金は敷引きを全て内包しているので、必要額は同じでも、保証金のほうが少し高くなる傾向にあります。

こういった賃貸条件に関しては契約前に必ず双方で確認を行います。
いつ、いくら必要なのか、いくら返還されるのかなど、きちんと認識のすりあわせを行い、誤解のないように契約を進めていきましょう。

4.安く済ませるための2つのポイント

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ここまで敷引きや礼金・償却などをご紹介してきましたが、しかしできるならば不要な額は支払いたくないですよね。
そこで、ここでは、より安く初期費用を抑えたい、できる限り返還されるようにしてほしい、といった場合の対策や工夫をご紹介します。

4-1.礼金・償却・敷引き額の減額交渉を行う

礼金・償却・敷引きは、先にお伝えしたとおり、貸主に支払う謝礼金の意味合いが多いです。
何かの費用に当てるわけではなく、純粋に御礼の気持ちの額なので、削ることができる可能性があるのはこの部分だと思います。
現在は礼金なしや償却0.5ヶ月分の物件なども増えてきていますので、家主や仲介業者に交渉ができないか相談してみましょう。

敷金総額を減額しても、礼金や償却が変わらなければ、結局戻らない額は同じです。
できるだけ、礼金・償却・敷引きがカットできるよう、交渉してみるといいですね。

以下の記事も参考にしてみてください。
【保存版】これがあれば損しない!敷金を全額返還してもらうための全手法
礼金は交渉次第で値下げできる!初期費用をお得にする裏ワザ
礼金の意味とは?契約時に初期費用を抑える交渉術つき

 

4-2.仲介手数料無料の業者を選ぶ

仲介手数料はこれまででてきた礼金や敷引きなどと違い、家主ではなく、契約を行ってくれた仲介業者に支払う謝礼金です。
一般的に仲介手数料は賃料の1か月分ですが、現在は仲介手数料無料の業者も多くありますので、そういった業者を選ぶことで初期費用を減らすことが可能になります。

以下の記事も参考にしてみてください。
仲介手数料とは?仕組みと交渉テクニック徹底ガイド
【完全版】仲介手数料無料のからくり教えます!

 

礼金・償却・仲介手数料と全て1ヶ月ずつですと、それだけで賃料の3ヶ月分を無条件に支払わなくてはなりません。
どこか少しでも減額できるところがないか、ぜひ交渉してみてください。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?
敷金と保証金は同じですが、内訳が異なります。
どういう条件での契約なのか、きちんと理解し、
思ってたのと違う・・・といったことのないよう、注意して契約しましょう。

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