LAN工事の不安解決!工事の流れと業者選びのポイント解説

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オフィスや自宅にインターネット環境は必要不可欠です。その規模が大きくなってくると、業者に工事を頼む必要が出てきます。そんな時に、なにから始めたら良いのか、どんな注意が必要なのか分からず、不安でお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

LAN工事に関してある程度の知識をつけて慎重に工事業者を選ばないと、無駄な費用が発生してしまったり、工事完了後に思い通りにネットワーク設備が稼動しなかったりと、LAN工事に関するトラブルは意外と深刻です。

ここではLAN工事の流れや全体像を掴んで頂き、工事業者を選ぶ際に特に気をつけてほしい点等を解説しますので、これを参考に自分の希望をしっかり考慮・サポートしてくれる業者を選び、インターネットを安心して使える環境作りを目指しましょう。

■目次
1.基本知識
1-1.LANとは、同じ敷地内のネットワークの事
1-2.LAN工事で社内のネットワークを使えるようにする
2.費用に関して
2-1.工事費用は相場が大体決まっている
2-2.他社比較して費用を抑える
3.業者の選び方
3-1.オススメの業者
3-2.業者を選ぶ時に抑えておきたい4つのポイント
4.LAN工事の豆知識
4-1.LAN工事に資格は不要
4-2.耐用年数
5.まとめ

1.基本知識

LAN工事とは何かを知るには、そもそもLANとは何かを把握しておく必要があります。ここでご紹介するのは基礎中の基礎ですので、最低限の知識として身につけておきましょう。

1-1.LANとは、同じ敷地内のネットワークの事

LAN(ラン)とは、Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)の頭文字です。『Local Area = 同じ敷地内』で、パソコンやプリンタなど、狭い範囲内で通信機器を繋げてデータをやり取りするネットワークの事です。例えば自分の家のパソコンを使ってプリンタで文書を印刷する時、これは同じ敷地内の限定されたネットワークなので、ローカルエリアネットワークと言えます。

一方『インターネット』は世界規模の言葉で、世界各地の人々を結ぶネットワーク技術なので、意味の違いに注意しましょう。

LAN

LANには『有線LAN』と『無線LAN』があります。有線LANは、接続が安定し、通信速度が速いのですが、配線するスペースを考える必要があり、長いケーブルが足に引っかかって移動の邪魔をしたり、線が絡まって部屋の見栄えを悪くしてしまう事があります。一方、無線LANは有線に比べてケーブルが無いのでそのような事に悩む心配はありません。しかし、有線に比べると接続が不安定で速度も遅い事が多いです。また、無線に対応した機器を選ばないといけません。それぞれ長所と短所があるので、選ぶ時には注意が必要です。

1-2.LAN工事で社内のネットワークを使えるようにする

LAN工事は、パソコンやプリンタなどのネットワーク機器を使えるよう、インターネット環境を整える為に行います。一般的には、電話とインターネットをセットで使うので、電話工事のついでに併せてLAN工事もやってしまう事がほとんどです。なので『電話工事 = LAN工事』と考えがちですが、別物ですので注意しましょう。一般的な流れは以下の通りです。

① ネットワーク構成を決める
はじめに、パソコンやプリンタなどの接続機器や、サーバーと呼ばれるネットワークの大元になる機器をどこに置くのか、各機器の配置構成を決めます。かなり専門的な知識が必要になるので、オフィスであればネットワーク関連の担当者を交えて話をする必要があります。配線の構成が適切でないと、届く電波が余計な遠回りをして動作速度を遅くしてしまう事もあります。これがうまくいかないと思い通りのデスクワークが出来ないので、慎重に進める必要があります。

もし自宅で工事を考えている場合や、オフィスで社内にネットワーク専門の担当者がいない場合は、どの部屋でなにをどう使いたいかは最低限決め、あとは専門業者と相談をしましょう。最低限決めておきたい特に重要なポイントは以下の5点です。

① サーバーはどこに置くか?
② パソコンなどの接続機器を何台置くのか?
③ パソコンなどの接続機器をどこに置くのか?(レイアウトはどうするか?)
④ 無線にするのか有線にするのか?
⑤ 有線配線をどうやって引くか?

 

ネットワーク

② 業者に現場調査、見積もりを依頼
どのような構成にするかを決めたら、決めた構成を業者に伝えます。小さい規模の構成であれば口頭での説明で済むと思いますが、規模が大きい場合は希望の構成イメージを紙に書く、もしくはパソコンで図面を作成してデータを業者に見てもらいましょう。おかしい点があれば業者がアドバイスをしてくれるはずです。

構成が決まったら現場調査をしてもらい、希望の構成で問題無いか最終確認をします。問題が無ければ、それを元に費用の見積もりを出してもらいます。

③ 見積もり内容確認
業者から出された見積もりは注意深くチェックして下さい。特に確認してほしいのは、『諸経費』や『材料費』など、細かい内訳が書いていない項目です。そのような記載を見つけた場合は必ずそれが何なのか、どういう内訳なのかを確認して下さい。信頼できる業者であればそのような大雑把な表記はせずに、『出張費』、『LANケーブル代』など、細かい記載をします。

④ 工事日程調整
見積もりのチェックが終わったら、どれくらい工事に時間が掛かるのかを確認し、いつ頃やってもらうのか日程を調整しましょう。場合によっては壁に穴を空けたり、物をどかして作業をするので、へんな所に傷を付けられたりしないか、自分も立ち会って業者の工事状況を見られる日時で調整しましょう。

⑤ 工事完了後、なにかトラブルが起きた場合の連絡先を確認しておく
工事が終わったら終了ではありません。今後、急にインターネットが繋がらなくなったり、回線速度が遅くなったりと、トラブルが起こった場合にどこに連絡をしたらよいのか確認をしましょう。また、連絡をしたら何分ぐらいで来てくれるのか、出張費用はどれくらい掛かるのか、細かい所も確認しておきましょう。

2.費用に関して

LAN工事で掛かる費用の相場はある程度決まっていますので、業者が出してきた見積もりが妥当かどうか判断できるようにしてきましょう。

2-1.工事費用は相場が大体決まっている

工事費用の相場は一般的に、『1坪あたり10,000円~20,000円』と言われています。LAN工事で掛かる費用は主に、出張料・派遣料などの【 人件費 】と、LANケーブルなどの【 材料費 】、実際に作業をする際の【 作業費 】です。主な項目と掛かる費用の目安は以下の通りです。

・派遣費 \3,000~¥10,000
・LAN配線費(幹線) ¥8,000~\13,000
・パッチ配線(5m以下)¥2,000~\4,000
・ルーター設置/設定 ¥10,000
・HUB設置費 ¥3,000~\4,500
・ネットワーク設定費 ¥7,000

実際の見積もりは以下のように出されます。

mitsu1

このように、何にどれくらい費用が掛かっているのか、細かく記載されている事が重要です。名称には専門的な商品名が記載されるので、知識の無い方には分かりづらいかもしれませんが、その単価や、数量(どれくらい使われたのか)がちゃんと記載されている業者は信頼できると言えます。出張費や移動費はよく『諸経費』と記載されます。この金額が無駄に高いと感じた場合は、その内訳を業者に確認すべきです。

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2-2.他社比較して費用を抑える

■他社の見積もりを出す
何社か見積もりを依頼し、他社から出された見積もりを業者に見せてみると良いです。家電量販店に他社の広告を見せるとそれと同じ値段、もしくは少し安くしてくれるテクニックと同じです。出張費はA業者の方が安いけど、サーバー設置費用がB業者の方が安い、という事もよくあるので、そういう時に他社の見積もり書を見せて交渉をしてみましょう。

■材料(LANケーブル、HUB)を自分で用意しておく
LANケーブルやHUB(ハブ:ネットワークを複数のパソコンで使う為の集束装置)は、業者に用意してもらえますが、自分でも用意が出来ます。家電量販店や大手ネットショップ(Amazonなど)で売っていますので見つけやすいです。

hub

LANケーブルは、自分で用意すると200円~300円 / 1m で済むのに対し、業者に依頼すると500円~600円 / 1m ぐらい取られます。HUBは自分で用意すると 2,000円~4,000円 / 1台で済むのに対し、業者に依頼すると 6,000円 / 1台 ぐらい取られます。構成が決まって材料がどれくらい必要か把握出来たら自分で仕入れに行くとよいでしょう。LANケーブルやHUBは、どのメーカーの物を使っても性能に大差はありませんので安い物を選べば良いです。業者に依頼して買出しの手間を省くか、自分で用意してコストを省くか、状況に応じて判断しましょう。

3.業者の選び方

3-1.オススメの業者(全国対応)

OFFICE 110
http://oa110.jp/lan/

もともとOA機器や事務機器を専門にしている為、オフィスインフォメーションに精通しており、LAN工事ついでにその他に必要な事務機器のアドバイスをもらえます。物によってはレンタルもさせてもらえますので、法人にはありがたい特徴です。料金は平均相場より少し安めで、対応エリアも関東・関西・九州・福島と広いのも特徴です。

office110

ネットナレッジ株式オフィス
http://nknow.com/

『あいみつ歓迎』の体勢が特徴的です。やはりLAN工事に重点を置くと、掛かる費用や工事内容を色んな業者で比較し、内容を見て安心したい所です。消費者の心理をよく理解しており、見積もりの段階で自信があるとアピールしているところは、信頼してよい業者と言えます。この業者も全国対応で対応エリアは広く、東京近郊は特に拠点が多く、力が入っています。コールセンター構築、オフィスレイアウトのコーディネートなども請け負っており、業務の幅広さも特徴的です。

netknowledge

東通ネットワーク株式オフィス
http://www.102-network.co.jp/

LEDなどの証明機器、防犯カメラなどのセキュリティ対策など、扱う幅がかなり広い為、LAN工事ついでに色々と頼める点はおすすめです。コンタクトの取れやすい環境が整っており、工事後の保守やサポート面も充実しています。

東通

3-2.業者を選ぶ時に抑えておきたい4つのポイント

■あいみつ(相見積もり)を取る
前述の通り、同じ工事でも業者によって見積もりの記載内容が異なる事が多く、また費用も異なる為、必ず3つ以上の業者を使い、同じ工事内容で見積もりを出してもらいましょう。細かい内訳を親切に書いている業者は信用してよいと思います。だいたいそういう業者は費用も安く良心的な所が多いです。また、あいみつを取ることにより、他業者への費用の交渉材料にもなります。手間は掛かりますが、業者選びの重要なポイントなのでしっかりやりましょう。

■今後の拡張性も考慮してくれる業者を選ぶ
オフィス移転の場合、規模拡大していく事を視野に入れている事がほとんどだと思います。規模が拡大し、オフィス自体を移転してしまう事もありますが、それ以外でも同じオフィス内で人員を増やすなど、小規模な拡張もよくあります。しかし、パソコンやプリンタなどの接続機器を増やしたくなった時、LANの構成によっては、拡張性が考えられておらず、構成自体を見直さなければならない場合があります。

なかなか知識の無い人にはそこを見抜くのは難しいですが、逆に業者から『今後の拡張性も視野に入れた構成で考えてみました』と提案してもらえる場合も少なくないので、そこを提案してくれる業者は信頼性が高いと考えてよいでしょう。

■拠点が近くにあるか
LAN工事で重要なのが、工事後の保守サポートです。なにかあったときにすぐに来てもらう必要があるネットワーク設備。対応業者の拠点が遠いと、出張費用は高く付く上に、来てもらうまでに時間が掛かってしまいます。依頼時は拠点の住所がどこにあるかも細かくチェックしておきましょう。

■アフターサポートの対応の良さチェック
工事が終わって不具合が出た時、明らかに施工業者のミスであっても、不具合の修正の為のスタッフ出張費を請求されたり、不具合の修正料を請求される場合があります。相手のミスが招いた費用ですのでこちらが払う必要はありません。請求されたら強気で立ち向かいましょう。

LAN工事後、ネットワークに関するトラブルは尽きません。それはLAN工事に不備がなくとも、電話会社のトラブルで通信が出来なくなったり、会社のデータを預けている委託業者側でトラブルがありデータが使えなくなったりと、外的要因等により起こる場合も少なく有りません。ですので、LAN工事が終わった後のアフターサポートを手厚くやってくれる業者を選ぶ事が重要なポイントです。「ネットが急に繋がらなくなった」という事態が発生した場合、普段の出張費より多少高くついてでもすぐに来てくれる体制がある業者かどうかは大きなポイントです。インターネットは仕事をするのに必要不可欠です。そんな事態が起きた時にすぐに来て、すぐに対処してもらう環境を用意しておきましょう。

4.その他

4-1.LAN工事に資格は不要

LANの配線やネットワーク設備などの設置には特に資格は必要ありません。よって、知識と道具、設備さえあれば資格がなくてもやって問題ありません。しかし、社内にLANに関して専門的な知識を持っている人が居る事は稀ですし、最初の工事はうまく出来たとしても、その後のトラブル対応等までしなければいけない事を考えると、保守面をサポートしてくれる業者に依頼すべきです。

なお、コンセントの増設や電話線の設置など、電気工事に関わる作業になると資格が必要です。電気工事法という法律でそのように定められているので注意しましょう。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35HO139.html

電気工事

4-2.耐用年数

LANに関連する設備(サーバー、ルーター、HUBなど)にも耐用年数があります。例えばパソコンやサーバーは6年、プリンタは5年という目安が決まっています。耐用年数は物理的寿命ではありませんが、その目安にはなるので、取替えの目安にしてみるのも良いかもしれません。

平成13年4月1日に法令改正されている為、確認する場合は最新の物をみましょう。国税庁のサイトは最新の耐用年数が一覧になっていません。以下のサイトの方が最新の耐用年数が一覧表でまとまっている為、チェックしやすいです。

■最新のLAN設備の耐用年数
・株式オフィスマツイ
https://www.nouzeikyokai.or.jp/yomimono/news/img/0103/2.pdf

■国税庁『LAN設備の耐用年数の取扱いに関する質疑応答』
https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/joho-zeikaishaku/hojin/020215/01.htm

5.まとめ

LAN工事の全体像を把握すると、工事前、工事中だけでなく、工事後も重要である事がお分かりいただけたと思います。最初の業者選びの時点で、その後の保守をしてもらうパートナーを選ぶも同然ですので、基本的な知識をつけた上で慎重に業者を選び、LAN工事だけでなく、その後のネットワーク環境を正常に保っていく為の環境づくりを心がけましょう。

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