オフィスの印象をあやつる床デザインを徹底解説します!

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オフィスの雰囲気を左右する大きなポイント、どこだかご存知ですか?
それは『床』です。

「最近なんとなくオフィスの印象が暗い」「社員になんとなく倦怠感がある」
それはあなたが、オフィスのことを考えて床を見つめ直せていないからかもしれません。

一昔前までは、グレーのフロアタイルが主流だったオフィスの床も、今ではたくさんの色や素材で彩ることが出来ます。
什器を一からお洒落なものに買い直すのは大変ですが、床の色や素材、デザインが変わるだけで、オフィスの印象は180度変わります。

この記事では、床を替えることでの印象の違いや、色の効果、床の配線をすっきり見せる方法まで、オフィスの床を徹底解説致します。

自社の床が合ってないと気付いた今が、よりお洒落で効率の良いオフィスへとチェンジするタイミングです!

目次
1. 床で変わるオフィスの印象とデザイン
 1-1 床の色が与える印象
 1-2 床の素材が与える印象
 1-3 デザインとゾーニング
2. 床材の種類と特徴
 2-1 カーペットタイプ
 2-2 ビニルタイプ
 2-3 天然素材タイプ
3. 配線問題を解消する方法
 3-1 OAフロア
 3-2 アイテムで配線をスッキリさせる方法
4. 床施工の費用と期間について
5. まとめ

1. 床で変わるオフィスの印象とデザイン

オフィスの床といえば、グレーのタイルカーペット、という印象をお持ちでないでしょうか。
これはタイルカーペットが主流となりだした頃、蛍光灯の明かりとのバランスや、紙くずが目立ちにくいという理由でグレーが選ばれたからです。

しかし今では照明も変わり、床材の種類も豊富になった為、各社グレーのタイルカーペットにこだわらず、内装のお洒落さやデザインで選ぶようになりました。

そこで、まずは床が変わることで、室内がどう変わるかを見ていきましょう。

1-1 床の色が与える印象

色と素材は切り離せませんが、まずは色から決めると、素材の決定がスムーズになります。

その前に床や天井といった壁が与える部屋の印象として、以下をご覧ください。
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http://www.canon-sas.co.jp/solution/tips/layout/color.html
床と天井の色を入れ替えるだけで、部屋に圧迫感が生まれます。
下は重く、上は軽くを意識することで、開放感のある部屋になる為、念頭において部屋の色味を考慮しましょう。

色にはそれぞれに効果があります。オフィスのエリアごとに向いている色を3つにまとめたので、参考にしてください。

①執務エリア × ナチュラルカラーアースカラー
業務で1日パソコンに向かっていることが多いオフィスに最適の組み合わせです。
癒しや心を落ち着かせるカラーのため、長時間のデスクワークのストレスを軽減できます。

ナチュラルカラー:緑・茶色など
アースカラー:グレー・臙脂・紺色など

・株式会社ノスヴァモス (リサイクルプラント)
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http://www.jimushodesign.com/work/detail/2204?from=list

・キムラユニティー株式会社 (物流・情報・人材サービス)
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http://www.jimushodesign.com/work/detail/2148?from=list

・アッカ・インターナショナル株式会社 (ECサイト運営、コンテンツ企画・制作)
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http://www.jimushodesign.com/work/detail/1838?from=list

②執務エリア × 寒色ビタミンカラー
営業で出入りの多いオフィスには、頭の切り替えがしやすい寒色系がベースに向いています。
広告・企画といった発想力が求められるオフィスには、意欲や発想力を促す黄や赤といったビタミンカラーをベースでも差し色でも取り入れると良いでしょう。(差し色の時は、床に限らなくても大丈夫です)

ビタミンカラー:赤・オレンジ・黄のような柑橘類をイメージさせる色

・レッドブルジャパン株式会社 (エナジードリンク)
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http://www.shotenkenchiku.com/products/detailp.php?itemid=737

・株式会社イーナ (WEBマーケティング、リスティング広告)
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http://www.frontierconsul.net/service/results/2013-08-post-53/

・株式会社ピクシブ (イラスト・漫画を扱うインターネットサービス)
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http://bitzedge.net/business/pixiv-office

③リフレッシュスペース × ナチュラルカラーオレンジ
落ち着くための場所なので、赤や黄色といった暖色やビビットカラーは禁物です。
緑やオレンジ、ブラウンでリラックスできる色でまとめ、差し色は意識をすっきりさせる寒色がいいです。

・インターテック株式会社
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http://www.jimushodesign.com/work/detail/2199?from=list

・株式会社アクシス
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http://www.jimushodesign.com/work/detail/2201?from=list

・株式会社ワークスメディア
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上のカラー分けはあくまで1例ですが、それぞれ自社のオフィスで働いている人にとって、働きやすく・居心地の良い空間であることを心掛けています。

また、レッドブルジャパン株式会社さんのように、自社のコーポレートカラーをオフィスに取り入れている会社もあります。

“床リノベーションでどれだけ変わる?”
最初に話した、グレーのタイルカーペット、グレーはアースカラーなのでオフィスに向いていることは変わりません。しかし、最初は明るいグレーも、使うことで全体的に暗く重い印象へと変わってしまいます。
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フロアカーペットだと光の反射も抑えられる為、オフィスの雰囲気が暗くなって、働く意欲が落ちそうですね。この床を、ナチュラルウッドのフロアタイルに変えると下のようになります。
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(株式会社サイゾー http://cylab.jp/2013/06/post-42.html)

蛍光灯や外の光を反射して部屋全体が明るくなり、スッキリとした印象が生まれます。

OAフロアでなければ、無理にタイルカーペットを続けなければいけない理由はありません。
同じくらい安価なフロアタイルやシートに替えるだけで、がらりとイメージチェンジできます。

「床リノベーション」は、社員に散らかったデスク回りやオフィスを整頓してもらえるタイミングでもあります。
変わるのは床の色や素材だけではありません。
オフィス環境全体の向上に繋がることを意識してみてください。

1-2 床の素材が与える印象

色が決まると自然と素材が決まります。
例えばブラウンのようなナチュラルカラーを希望するなら、カーペットよりも塩ビのフロアタイルか、もしくは本当に木を使ったフローリングが良いでしょう。

反対に、青や赤といったカラーを見せていきたいならば、あとは歩きやすさ・音の反響・光の反射といった条件から、カーペットか塩ビかを決めます。

素材の選び方としてはもう1つ、オフィス内のエリアがあります。
例えば、エントランスや廊下は歩きやすい塩ビタイルやフローリングが人気です。
反対に、音の反響を抑えたい執務エリアでは、フロアカーペットを導入するように、使い分けているところがほとんどです。

・株式会社アクシス (IT系)
[エントランス]
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[執務エリア]

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http://www.jimushodesign.com/work/detail/2201?from=list

この使い分けは、ゾーニングにもあたります。
詳しくは、次節「1-3 デザインとゾーニング」で触れます。

色と素材が決まると、あとは貼り替えるだけです。
貼り替えるとどう印象が変わるのか、下の例をご覧ください。

1-3 デザインとゾーニング

色・素材が決まったら、あとはデザインです。

床のデザインを決める1つに、ゾーニングの役割を与える方法があります。
見通しの良いオフィスにするためにも、近年はゾーニングにパーテーションや間仕切りを使わずに、床の色や素材、デザインを変えることで表現するようになってきました。

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http://blog.kushii.net/archives/2007887.html

例えば廊下はフローリング風のフロアタイル、ミーティングスペースはタイルカーペットで、色も素材も違う組み合わせにすることでメリハリが生まれます。

素材が同じでも、色や柄を変えることで同様の効果が生まれます。
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http://tajima.jp/CGI/index.php?c=search&m=products&m_cd=232&s=1

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https://officesnapshots.com/2016/04/04/paysafe-developer-offices-sofia/
通路になる部分にハイライトを入れることで、疑似的に「廊下」を作ることも出来ます。

このように、漠然と「お洒落にしたい」という意識ではなくて、ゾーニングという意味でデザインを考えていくと、機能的でかつお洒落なオフィスになります。

エントランスや廊下はお洒落が良いけど、執務エリアはシンプルに1色でいいや、という方も、フロアカーペットならば毛流れがあるため、貼り方によってデザインが変わります。

[上:流れ貼り][下:市松貼り]
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http://tajima.jp/digital/cs/tapis/swf/index.html?151006
この組み合わせによって、廊下と執務エリアのゾーニングをすることも可能です。
デザイン決めに迷ったら、ゾーニングを意識してみましょう。

2. 床材の種類と特徴

続いて、床材の種類についてお教えします。
前章で、フロアカーペット、塩ビのフロアタイル、と触れてきましたが、床材は主にこのカーペットタイプ・塩ビタイルタイプ・リノリウムや木の天然素材タイプの3つに分かれます。

かつては木や人工大理石といった重厚感ある素材が一般的でしたが、リノリウムや塩ビタイルを経て、現在はタイルカーペットとフロアタイルの2種使いが主流となっています。

それぞれの特徴や注意点を比較してください。

2-1 カーペットタイプ

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http://www.eharako-muten.co.jp/info/list/carpet/carpet(touri)/tourigx300.html
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http://tajima.jp/CGI/index.php?c=search&m=products&m_cd=225&s=1
一般的なフロアカーペットです。タイル状のものが好まれる理由は、配線を床下に隠すOAフロアで、一部だけ取り外して作業が出来るなど、利便性に優れているからです。(OAフロアについては3章で詳しく述べます)

音を吸収してくれるため、音を抑えたい執務エリアや、個室で反響しやすい会議室に向いています。
また、タイルカーペットは扱いやすいため、狭い範囲でならば自分たちで床を貼り替えることも出来ます。

2-2 ビニルタイプ

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http://net-kenzai.jp/item/abc-it
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http://item.rakuten.co.jp/floor-shop/c/0000000126/

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http://tajima.jp/CGI/index.php?c=search&m=series&m_cd=031
タイルカーペットと違い、よりデザインに自由度があり、かつ本物の素材よりも安価であるところが人気の理由です。
シート型の場合、柔らかいため音も響きにくく、かつ柔らかすぎないので歩きやすい、というメリットもあります。

廊下やエントランスといった、人の動きが多い場所に向いています。

2-3 天然素材タイプ

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https://goo.gl/QjzBfv
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http://www.abc-t.co.jp/news_archives/20110601_02/ (リノリウム)
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http://office-asuka.com/group/2.html (大理石)

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http://www.hirakawa-interior.co.jp/sekourei_20140123.html (リノリウム)

素材によって向き不向きが問われますが、天然素材は高いため、総じて高級感を出すことが出来ます。

リノリウムは特に抗菌性に注目されているため、病院や学校で使われます。
新規でオフィスの床を天然素材にすることは費用的にあまりお勧めできませんが、例えば社員のリラックススペースをフローリングにする、エントランスを大理石にする、といった部分使いならば、社のブランディングにも繋がるでしょう。

3. 配線問題を解消する方法

せっかくお洒落な床に替えることが出来ても、床に配線コードが見えていたら台無しになります。
引っかかって転んだり、引っかかった際にコードが抜けてデータが飛んだ、などというトラブルも避けたいところです。

そこで、この章では配線問題を解消する方法をお教えします。

3-1 OAフロア

床に這わせるしかなかったコード類を、床下に隠すOAフロアについてお教えします。

床を二重構造にすることで、本来の床と新たな床の間に空間を造り、そこに電話回線やネットワーク回線を通せるようにしたものを指します。
フリーアクセスフロアや二重床、フロアダクトと呼ばれるものはOAフロアの内の1種です。
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http://www.inobg.com/index.php?d=interior&p=ns05.html

ネットワーク量の増大に対処できるようにした機能であり、セキュリティ会社やIT会社でなくても、今や一般的に使われています。

メリットデメリットは以下の通りです。

<メリット>
・床下に通すことで景観がスッキリする
・誤って断線する恐れがなくなる
・配線が固定されていない為、レイアウトが自由に変更できる(ただし種類による)

<デメリット>

・導入費用がかかる
・天井までの高さが低くなる(5~50㎝ほど上げるため)
・耐荷重制限がある
・タイルカーペットが必要(取り外し可能にすることで、どこでも作業しやすくするため)

導入費用は、耐荷重や配線の量によって変わってきますが、大体7,000~15,000円/㎡です。施工日数は中規模オフィスでも1~2日で終わる為、休業日での工事も可能です。

Before

After
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http://www.iwatedenko.com/oafroa_honsyazimusyo.html

※詳しくはこちらをご覧ください
「オフィスに合ったフリーアクセスフロアの選び方と導入の流れ」
http://www.inobg.com/index.php?d=interior&p=ns05.html

3-2 アイテムで配線をスッキリさせる方法

予算の関係でOAフロアにできない、でも配線問題はどうにかしたい、という方へ、簡単なまとめ方と片付けアイテムをご紹介します。

配線問題を片付けるポイントは、①なるべくコード数を少なくする ②見えないところでまとめる の2つです。
この2つをクリアすれば、OAフロアを導入しなくても床の散らばった配線を目立たなくさせることが出来ます。

①コード数を少なくする
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スパイラルチューブ1,814円
https://goo.gl/OZKCxb
出来れば本当にコード数自体を少なくしたいですが、オフィスだとそうもいきません。
そこで広がりがちなコードを束ねてしまいましょう。

このスパイラルコードの利点は、1点でまとめるのではなく、コード全体を束ねて1本に出来ることです。散らばった印象を抑え、すっきりと見せることが出来ます。

②見えないところでまとめる

コードを束ねた後は、見えないところでまとめます。

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ケーブルボックス 2,880円
https://goo.gl/AK0k4T
ごちゃっとしがちな印象を与える電源タップは、見えないように隠してしまえばすっきりします。
このボックスならば、余っているコードも一緒に収められるためスマートです。
専用のケースでなくても、配線用に穴をあければラッピングボックスなどでも代用できます。

置く場所は、出来るだけ主電源の近くにすることで、コードのたるみによるだらしなさを回避できます。

また、配線ルートが決まっている場合は、ワイヤーネットや突っ張り棒などに絡ませたり、机の裏にかごを用意して収納してしまうと良いでしょう。
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https://kaumo.jp/topic/1115
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http://lifehacker.jp/2009/06/post_957.html

デスク前に立った際に、デスク下のコードが見えなければ成功です。

4. 床施工の費用と期間について

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最後に、実際に床を貼り替える際の金額や期間についてお教えします。

床を貼り替えてくれるのは内装業者ですが、デザインや床材から見直したい場合は、デザイン会社に頼みましょう。
簡単なデザインならば内装業者も請け負ってくれますが、専門のデザイナーがいるわけではない為、力を入れて床をリノベーションしたい場合は、デザイン業者にお願いして、内装業者への依頼や監督も行ってもらった方がお手軽です。

基本的に、既にこうしたいというある程度の完成案・商品が決まっていれば内装業者を。決まっておらず、どうせ変えるなら力を入れたい、というのであればデザイン業者をお勧めします。

床の貼り直しにかかる費用内訳は以下の通りです。

・床材代
・施工費
・既存の床材剥がし費
・既存の床材処分費
・下地の修復費

デザイン業者に頼むと、ここにデザイン料が入るため、安く済むのは内装業者に頼む方です。

施工費総額は床材に左右されますが、㎡が広いほど単価は安くなります。
反対に、狭ければ高くなりますが、「〇㎡以下は一律××円」と設定されたりします。
基本的に電話でのヒアリングの際に、大体の㎡数を聞かれるので、しっかり把握しておくようにしましょう。

また、新規オフィス立ち上げなどで床以外の内装も扱うか、それともリノベーションで床のみの張り替えか、でも費用は前後してきます。
相見積もりをとって、自分たちの予算に合い、かつオフィスにぴったりの床材に変えられるように、わからないこと・不透明な部分は業者に積極的に確認しましょう。

施工期間はオフィスの広さや、物量によります。
最近では既に使用しているオフィスでも1~2日で貼り替えを完了してくれる業者が多いため、基本的には土日といった休業日で間に合うでしょう。
200㎡以上の場合は、見込み施工期間について必ず確認してください。

5. まとめ

自分達のオフィスの床を見つめなおすことは出来ましたか?

床材によってメリットやデザインは大きく変わります。
なぜ変えたいのか、どんな効果が欲しいのかを考えながら、色・素材・デザインを考えましょう。

オフィスデザインとしてだけでなく、オフィスの整理整頓としても、床を替えたくなった今がチャンスです。OAフロアの導入や張り替えを機に、床を綺麗に保つ方法も実践していきましょう。

綺麗になったオフィスで、社員の皆さんがやる気に満ちて仕事が出来る、そんな力になれれば幸いです。

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