成功企業に学ぶ!内定者辞退に効果のある対策10選

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新卒を採用するにあたって、一人当たりにかかる費用は平均50万円以上と言われています。

企業説明会にインターンシップ、さらには面接に内定者のフォロー活動など、新規採用に向けて年間を通してやることはたくさんあり、費用と同時に時間と労力も必要。
特に人事担当者の時間と労力は計り知れず、採用を決めた新卒が内定を辞退するのは企業にとって大きな痛手です。

しかし、現在内定辞退率が上がりつつあるのをご存知ですか?
辞退された内定者の分を中途採用者で補てんする方法もありますが、何より内定者のフォローをしっかり行い辞退者を出さないことが大切です。

今回はそんな内定者辞退を防ぐため、実際に内定者フォローに成功している企業が導入しているやっておきたい対策をご紹介します。

1、増えつつある内定辞退の近況
 1-1、内々定後の辞退率は増えている
 1-2、就活生が内定辞退する本当の理由
2、企業が実践する、内定者辞退に効く対策10選
  2-1、内々定時期のフォロー
  2-2、内定~入社前のフォロー
3、まとめ

1、増えつつある内定辞退の近況

さて、内定辞退者が増えているとは言うものの、実際どのくらい内定を受けた後採用を取り消してほしいを希望する人がいるのでしょうか?
ここでは、辞退率の増加傾向をデータで確認し、どうして辞退をするのかその理由をご紹介します。

1-1、内々定後の辞退率は増えている

〇2017年卒の内定辞退者のデータ

まずは内定辞退の割合をデータで見ていきましょう。
毎年マイナビが実施している、企業向けアンケートでは次のような結果が出ています。

サイト:https://saponet.mynavi.jp/release/enterprise/#category-naitei

選考途中の辞退率は2017年卒の増減比較をすると、次のようなデータが出ています。

選考途中での辞退率「かなり増えた」12.9%(対前年-9ポイント)
「やや増えた」23.6%(-5.1ポイント)
「変わらない」39.6%(+3.7ポイント)
「やや減った」16.3%(+7.7ポイント)
「かなり減った」7.6%(+2.6ポイント)

こうしてみると、2016年卒のときとくらべて選考解禁時期が早まった結果、内定辞退率は改善しつつあります。
しかし、内定辞退が増えたと答えた企業の方が多く、おそらく2018年卒も同じような結果になることが予想されています。

また、内定出しの時期は4~6月と早くなりましたが、辞退者は選考解禁した後の6月に集中していました。

〇業種は「流通」や「商社」が他業界へ決定している

また、業種の中でも「流通」や「商社」は辞退後、他業種に決める辞退者の割合が高いのもデータから判明しました。
反対に「金融」「製造」「運輸・倉庫」「官公庁・団体」「IT・情報」では、そのまま同業界への就職をする人が多かったのです。
「流通」と「商社」については、辞退者のうち8割以上が別の業界への就職を決定。

このように、年々辞退者が増えている問題はなくならず、さらに不人気の業種がはっきり出ていることがわかります。

参考サイト:http://www.disc.co.jp/uploads/2017/03/20170308tyosa.pdf

1-2、就活生が内定辞退する本当の理由

それでは、どうして就活生は内定辞退を希望するのでしょうか?
辞退をする時期によって、理由は少々違っています。

〇面接前の段階での辞退理由は「応募後に再考し、希望と違った」

まず面接前での辞退理由の1位は「応募後に再考し、希望と違うと判断した」のが全体の41%。
興味のある会社にそれぞれ応募し、書類選考を通過したあと面接に行くかどうか、学生が決めていることがわかります。
さらに、「希望に反したスカウトメール」も同率1位に上がっています。
こちらは企業がほしい人材に直接アプローチできるシステムですが、学生側にとっては特に希望していない業種だった、ほかの人にも同一文章を送っているメールだとわかったなど、企業への不信感でも誘いを断るケースがあります。

〇面接後での辞退理由は「仕事内容・条件が希望と合わない」

面接後で辞退をする理由の第1位は、「面接時に説明を受けた仕事内容が自分の希望と合わない」が47%。
次いで「面接で知った勤務地や給与など、細かい条件が希望と合わなかった」との理由も42%と高いポイントを出しています。

ほかにも面接時の社内の雰囲気の悪さを感じた、面接官の行動や態度が悪かったなど、求職者が希望している職種でも、企業側の対応の悪さが原因で辞退されるケースも。
まずは企業側に原因がある、社内の雰囲気の悪さや面接官の対応を見直すだけでも、内定者辞退を減らせる可能性が十分にあるのです。

2、企業が実践する、内定者辞退に効く対策10選

それでは、実際に企業が実践している内定者辞退対策は、どんなものがあるのでしょうか?
内定辞退対策は、内定式前と後によってフォローの意味合いが少し違ってきます。

内定式前は内定者が辞退するのを防ぐための対策をメインに。
そして、内定式後は企業にとっての早期戦力化に努めることを中心に対策をしていきましょう。
内定式前では内定者の企業への不安をなくし、企業の一因として働くことに期待感を抱かせる対策をすることが大切です。
そして、内定式後は内定者へ企業の情報を提供し、戦力になるよう教育に力を注いでいくのが重要です。

2-1、内々定時期のフォロー

まずは内々定時期のときに、内定者のためにできる企業側のフォローをご紹介します。
実際の内定者辞退の対策を行っている、企業実例をご紹介します。

▼採用時の評価をフィードバック

㈱マルホ

https://www.maruho.co.jp/

https://fresher.jp/case/maruho.html

皮膚科学に特化した製薬企業のマルホでは、内々定の時期に採用時の評価をフィードバックし、面接時の印象や個人の強みだけでなく克服して欲しいところを伝えています。
これによって、学生が面接時の自分の印象を知ることで、会社とのミスマッチへの不安感を取り除くことが出来るのです。
また、本来企業が面接者に印象を開示することはありませんが、内定者ひとりひとりにこうしたフィードバックを行うことにより、「特別感」を演出する目的も。
その特別感こそが、会社への信頼が高まり入社意欲が醸成されるのです。

▼ほか社員との交流で会社の一員だとの意識を早く持たせる

株式会社ジェイック

http://www.jaic-g.com/

https://job.rikunabi.com/2018/company/r794210014/blog/detail/35/

株式会社ジェイックでは、10年間で内定辞退者が1人だけとの脅威の記録があり、徹底した内定者フォローを実施しています。
電話やメールだけでなく、フェイスブックを使っての接触を積極的に行い、内定者の心配事や質問に対してすぐに答える体制を作っているのです。
ほかにも、内定式や研修、懇親会など社員が積極的に参加し、内定者を歓迎しているムードを作ることで、内定が決まった段階で会社の一員であるとの意識を高めさせる効果があります。

▼プログラミング研修で内定者の知識を深める

株式会社パソナ

https://www.pasona.co.jp/company/

パソナは内定者に総合職とエンジニア職の両方をe-ラーニングによってスキルを学ばせるシステムがあります。
エンジニアだけでなく、営業職にもエンジニアの仕事内容を学ばせることで、ITリテラシーの強化や向上を目的としています。

e-ラーニングは内定者のスケジュールに合わせてプログラミングスキルを学ぶことができ、講師からオンライン上でフィードバックを受け取れます。
個別学習というシステムによって、わからない問題を自分で解決するという習慣を身につけさせ、スキルアップを目指しながら内定者の満足度を高める効果があります。

▼脱出ゲームで内定者の交流を深める

株式会社マイネット

http://mynet.co.jp/

内定者懇親会で脱出ゲームを実施 (株式会社マイネット様)

内定者懇談会で脱出ゲーム「緊急出勤」を取り入れて、内定者同士の緊張をほぐしコミュニケーションの活性化へとつなげています。
緊急出勤はメンバー一人ひとりに限定的な情報を与え、それを共有しあった制限時間内の脱出をするゲーム。
座学だけでなく体を適度に動かすことで会話を生み、内定者同士の絆を深めることで内定者辞退の減少を目指しているのです。

▼応募者の不安に気づきお客様としてもてなす

メープル株式会社(元金井機械株式会社)

http://makple.jp/index.php

応募者が気持ちよく選考を受けられるよう、応募者の不安に気づくことを第一にしています。
応募者を「お客様」として扱い、たとえば面接では企業側から挨拶と自己紹介を行ったり、お茶を出してリラックスできる環境づくりをしたり、面接でも話しやすい雰囲気や質問が出やすい雰囲気を生み出しています。

面接で伝えられなかったことはメールを送信するほか、SNSで内定者とのコミュニケーションを密にとり内定者辞退を防いでいます。

2-2、内定~入社前のフォロー

次に内定から入社までに行っている企業の内定者フォローの例をご紹介します。

▼社内のSNSに参加し、イベントなどに招待

㈱ワークスメディア

http://worksmedia.jp/

ワークスメディアでは、自社開発の社内SNSサービス「&LIFE」内に内定者を招待し、会社の取り組みを共有したり、内定者の投稿にコメントで反応などでコミュニケーションをとっています。
学生は入社前に会社の雰囲気を知ることができる上、社内イベントなどに入社前から参加することが、会社の一員になっているとの意識を持たせるきっかけにもなるのです。
この対策を取り入れてから、内定承諾後の辞退はまだ例がありません。

また、内定者同士で連絡を取り合う場を進んで作ることで、入社前の不安の払拭にもつながります。
社内SNSを利用すれば懇親会などのイベントを企画するよりもコストが抑えられるうえ、実際の社風を伝えることで入社後のミスマッチを防ぐ役割もあります。

▼研修で自己分析ツールを使用し人間関係の不安を払拭

クックパッド株式会社

https://info.cookpad.com/

http://heart-quake.com/workstyletrump.html

料理投稿サイト、クックパッドを運営するクックパッド株式会社では、内定者の研修時にグループワークで使用するトランプ型自己分析ツール「ワークスタイルトランプ」を使っています。
これは、52枚のさまざまな働き方に関するキーワードが書かれたカードを使って、メンバー全員が納得できるもっとも大事なキーワードを10枚選ぶゲーム。

その選ばれたカードによって、会社とのマッチ度合を把握できるのです。
また、内定者は研修でお互い初めて顔合わせをしますが、このカードを使うことで同期がどんな人なのか、どのような価値観を持つのか深く知れるのもワークスタイルトランプのメリット。
トランプで会話を広げれば共通の話題もでき、人間関係の円滑化につながるのです。

▼サイボウズLiveで定期的に内定者をフォローする

サイボウズ株式会社

https://cybozu.co.jp/

https://live.cybozu.co.jp/followupfreshers.html

サイボウズ株式会社は、入社式だけでなく先輩社員との食事会や、保護者も同伴できる会社参観日など、幅広いワークショップを開いています。
それ以外にも、「サイボウズLive」というグループウェアを用意しており、継続的に内定者のフォローを実施しています。
たとえば、採用担当から連絡事項を通達したり、内定者同士での交流やイベントの感想投稿など、入社する前から企業への理解と同期のコミュニケーションを深める効果があります。

▼スマホアプリで内定者に学ばせ仲間意識とライバル意識を持たせる

MHソリューションズ株式会社

https://www.mhsolutions.co.jp/

業務アプリケーションの開発などを手がける企業、MHソリューションズでは、エンジニア職のためのテキストを使い、実務型の教育と同時にSNS機能がついたスマホアプリを使っています。
アプリには社会人が覚えるべきビジネスマナーに関する内容があり、進捗状況がランキング形式で表示されるシステム。
上位になるほど役職が上がるシステムによって、同期のメンバーより早く進みたいとのライバル意識を持たせ、早期の戦力化にもつなげています。

3、まとめ

質の良い学生の心をつかみ、企業で働いてもらう人材になるには面接時からの対応が要です。
企業側の高圧的な面接はもちろん、内定後のフォローを怠ると企業に不信感を抱かれ内定辞退へとつながってしまいます。
反対に応募する側にとって気持ちのいい対応をしてくれる企業や、内定後も連絡を密にとりグループワークを取り入れるなど、働きやすい環境づくりをすることで会社への志望度を高められるのです。
ぜひ、思わぬ内定者辞退を防ぐために、一度企業としての対応やフォロー内容を見直してみてはいかがでしょうか。

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