内装工事の坪単価はいくら?初期費用で損しない徹底ガイド

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高額な費用が掛かるオフィスや店舗の賃貸。費用総額を把握する為に、入居を考えている物件の内装費用が気になる方は少なくないのではないでしょうか。

内装費用は施工する業者によって様々ですが、単価を知っておけば、どれくらい掛かるのか予算の目安をたてられます。また、業者に出された見積もりが妥当かどうかを判断する事も出来ます。

ここでは単価の相場や、業者に出された見積もりを見る時の注意点等を解説します。これを読んで知識をつけて頂き、内装工事で損をしないようにしましょう。

■目次
1.損をしない為の内装単価の知識
1-1.内装の坪単価相場は30~40万
1-2.グレードによる単価の違い
2.業者から出される見積もりに関して
2-1.内装見積もりの見るべき2つのポイント
2-2.内装費用を安くする2つの方法
3.必ずしも自分で選べない内装業者
4.まとめ

1.損をしない為の内装単価の知識

まずは内装の単価がどれくらいなのか知りましょう。一般的に、内装の単価は『坪あたり』で計算される事が多いので、ここでは坪単価でご説明します。

1-1.内装の坪単価相場は30~40万

一般的に内装の坪単価の相場は30~40万円と言われています。入居予定の物件の坪数にこの単価を掛ける事で、大体の予算組みが出来ます。

例えば30坪のオフィスを検討中の場合、内装に掛かる大体の目安費用は、
【 30坪x \300,000 = \9,000,000 】となります。

この単価の目安を把握しておくと、内装業者から出された見積もりが妥当な金額がどうかの目安を付ける事も出来ます。業者が出した見積もりが、先述の計算方法で出した金額より極端に高ければ、金額交渉の余地があります。もしこの単価を知らなければ、気付く事無くその金額を支払ってしまうかもしれませんので、この知識は身につけておきましょう。

ただし、床や壁の材質のグレードを上げると単価は上がるので、この単価はあくまで平均的な目安として下さい。

1-2.グレードによる単価の違い

グレードによる単価の違いを知っておくと、限られた予算の中で、自分達はどれくらいのグレードの内装が出来るのか目安を立てられます。逆に、「これぐらいの内装にするにはどれくらいの予算を割く必要がある」という目安も立てられるので、意外と重要です。

■床
床は使う素材により単価に大きな差が出ます。例えばビニル系の安価なタイルを使う場合は坪単価20~30万、大理石タイルのような高級素材を使う場合は、50~60万、という具合で結構な差が出ます。

ビニル系タイル(坪単価20~30万)

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大理石系タイル(坪単価50~60万)

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■壁
壁の場合はクロスを張るのが一般的で、クロスの種類により多少単価に違いがでます。しかし、一般的な素材と高い素材の差額が、坪あたり2,000円~3,000円ぐらいしか差が出ませんので、坪単価に関してはあまり気になりません。

ただし、『塗り壁』になると金額はグッとあがり、坪単価10,000円や15,000円前後の差が出ます。

ビニルクロス(坪単価3,000円前後)

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布クロス(坪単価4,000円前後)

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紙クロス(坪単価5,000円前後)

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塗り壁 漆喰調仕上(坪単価11,000円前後)

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塗り壁 漆喰仕上(坪単価30,000円前後)

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なお、什器や機器が高額になりやすい医療系の内装単価は比較的高くつきます。例えば耳鼻科や整形外科の内装は30~50万円、歯科系はモノによりますが、50~100万円と高額です。内装のグレード感による雰囲気の違いは、以下で見比べて見ましょう。

■坪単価10万エステ

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http://archicloud.jp/estesalon/7906/
壁の素材は安価でシンプルな物でコストを抑え、インテリアにこだわる事で雰囲気を出しています。内装がシンプルでも、ライトや観葉植物等の使い方で十分にエステ感を出す事が出来ています。

■坪単価30万エステ

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http://archicloud.jp/estesalon/7906/

壁に少しコストを割いて、おしゃれな色柄を使うと坪安価も少し上がってきます。シンプルな坪単価10万の内装に比べ、少し色を使うだけで大分印象が変わるのがお分かり頂けると思います。

■坪単価33万美容室

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木目調のおしゃれな床にすると、ぐっと高級感と落ち着いた印象を与える事が出来ます。やはり高級感や安らぎ感を床で表現しようとすると、コストは少し高くなります。

■坪単価48万美容室

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https://www.effort-company.com/hiyou.html

大理石系を使うとコストが大きく上がりますが、その分、与えられる高級感は抜群で、大理石系は照明との相性が良く、茶系の家具を使うこと事でさらに高級感と落ち着きを表現できます。

■坪単価50万ファッションコーディネートサロン

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床は大理石、壁や受け付けカウンターにも高い素材を利用しています。やはり高級感を売りにしたい所では、良い素材を使おうとすればこれくらいの坪単価になってしまいます。そして、高級感を出す為に使われる素材の色はやはり黒・茶系が多いです。

2.業者から出される見積もりに関して

内装単価の相場はあくまで目安ですので、その知識だけでは内装業者から出される見積もりが妥当かどうかは判断できません。出された見積もりで特に注意して見て頂きたい点や、交渉して安くする方法などを解説しますので、これを読んで初期費用で損をしないようにしましょう。

2-1.内装見積もりの見るべき2つのポイント

①大雑把な表現は要チェック
見積書には細かい内訳が記載されますが、業者によっては『諸経費』や、『一式』と大雑把にまとめて表現をする所があります。何にどれだけ費用が掛かっているのか細かく表現されていないと、足元をみて無駄な費用を含めている可能性があります。もし見積もりにこのような表現があったら、必ず細かい内訳に関する説明を求めましょう。

②見積もりの項目と実際の図面(デザイン案)を見比べる
見積もりには、什器やタイルなどの品名や、ブロック施工費、ガラス工事施工費、など細かく記載されます。どの品物、どの施工が、内装デザイン案のどの部分の事なのか、明細と照らし合わせながらチェックをしましょう。「こんな施工頼んだっけ?」、「ここはそのタイルだっけ?」と意外と気付ける事が多いです。

自分と内装業者のイメージがずれていると、施工後に「こんな風に依頼した覚えはない」という事態になってもやり直しが効きません。また、このような事態になる事は意外と多いです。見積もりの段階で細かくチェックし、業者との認識のズレをなくし、無駄な出費を防ぎましょう。

■見積もりサンプル

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上記のように、内装見積もりの項目はかなり細かく記載されます。一つ一つを確認するのは面倒ですが、内装デザイン案と照らし合わせて確認し、抜けがないかを見て内装業者との認識のズレを消しましょう。また、不明な品名や施工がないかチェックし余計な出費を防ぎましょう。

2-2.内装費用を安くする2つの方法

① 相見積もりを取る
内装工事の見積もりは、1社だけでなく、2~3社に見積もりを出してもらって見比べましょう。同じ内容でも業者によって費用に大きい差が出ます。ただし、相見積もりを取るには注意点やマナーがあるので、以下の点に特に注意しましょう。

■デザイン案を無断で他社に見せない
A社で内装デザインと工事をセットで頼み、内装費用の見積もりも出してもらったとします。そのデザイン案を無断でB社に出し、内装費用のみ相見積もりを取ってもらうような事は絶対にしてはいけません。マナー違反だけでなく、著作権の侵害になりかねません。

通常は、デザインと工事の見積もりをそれぞれの会社にセットで出してもらい、そのセットごとに相見積もりを取ります。

■同じ条件で見積もりを取ってもらう
A社には執務室は10坪、B社には執務室を15坪で依頼した場合、出される見積もり金額は当然違います。違う業者に依頼するごとに、都度打合せ中に条件を変えてしまう場合があるので、このような事がないように注意しましょう。

②各ジャンルの専門業者に依頼する
内装工事業者は、床の工事やパーテーションの工事などを一貫してやってくれる業者もあれば、床専門、パーテーション専門の業者もいます。前者は一貫してやってもらえるのでデザインの相談や見積もり依頼、打合せ等の手間が省けますが、費用が高くつきます。

一方後者は、各専門業者に依頼する手間は増えますが、専門業者の方が費用は安く押さえてくれる傾向があるので、初期費用を抑える事が出来ます。

どうしても費用を抑えたい方は後者をオススメしますが、初めて内装工事を依頼する方は、全てを一貫してくれる業者に依頼した方が、全体的なデザインの相談等もしやすいので前者がオススメです。

3.必ずしも自分で選べない内装業者

主にオフィスや店舗の内装工事をする場合、内装費用を誰が負担するか、また内装業者は自由に決められるかどうかが、物件によって異なります。この区分の違いを専門用語で「A工事」、「B工事」、「C工事」と呼びわけています。一般的にはAかCになる事が多く、大手オーナー物件の場合はB工事になる事が多いです。それぞれの違いは以下の通りです。

『A工事』
・費用の負担:貸主
・内装業者 :貸主が指定
『B工事』
・費用の負担:借主
・内装業者 :貸主が指定
『C工事』
・費用の負担:借主
・内装業者 :借主が指定

借主として一番厳しい条件になるのは、費用は自分で負担しなければいけない上に、内装業者は貸主に指定されてしまう『B工事』です。内装業者をこちらで選べないので、単価の知識や、相見積もりで費用交渉をするというテクニックがほとんど使えません。その上、貸主指定業者の費用は、他の業者を使えない事をいい事に、相場より高い金額を請求してくるので、通常の相場より30%、高いところで50%は高く付いてしまいます。

なぜB工事のように貸主が内装業者を指定するのかというと、B工事には、他の物件入居者との共通性のある設備や、物件の構造上大事な部分の安全を守るという目的がある為です。費用面はかなり交渉しづらいのですが、全くできないわけでは有りません。「相場は○円くらいだ」という主張をする事で多少の減額は出来ます。ただし、減額できる金額は2~3%程度で、あまり期待できないのが現状です。

ですので、物件を決める前に、該当の物件はB工事なのかどうか、該当物件の管理会社に事前に確認しましょう。もしB工事になるといわれたら、物件を選び直した方が良いぐらい、掛かる費用の差は大きいです。

4.まとめ

内装の単価や、業者から出された見積もりを見る時の注意点はお分かり頂けたでしょうか?そもそも相場を知っておかないと、専門業者に出された物が適切か判断できません。ざっくりした目安でも、知っているか知らないかで、専門業者の態度も変わりますので、ここで読んだ知識は是非活用してみて下さい。

また、B工事の物件を選んでしまった場合、ここでの知識があまり使えないので、物件を選ぶ際は、該当物件はB工事なのかどうか、事前に確認しておく事も重要です。

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