コストバランスを考えたセパレート空間【オフィスwatch 株式会社ネオキャリア】

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細部まで徹底的にこだわりぬいたエントランス。
対照的に、執務スペースのインテリアは色も様々で商談スペースとは違った印象を受けるオフィスに居を構えるのは株式会社ネオキャリア。
人材紹介などを手がける会社のためお客様をお通しする場にはこだわりを持ちながら、
徹底したコスト意識から、執務スペースの家具は昔のオフィスで使用していたものや頂き物を利用しているそうです。
オフィス作りへのこだわりや経営の考え方などを代表取締役である西澤亮一氏にお伺いさせていただきました。
1)会社らしさの伝わるエントランス【オフィス写真&ポイント解説】
①オレンジ
②思い出の家具
③部屋がたくさん
2)代表取締役 西澤亮一氏インタビュー
3)周辺情報
4)まとめ

1)会社らしさの伝わるエントランス【オフィス写真&ポイント解説】

オフィスにお伺いさせていただいてまず印象的なのはコーポレートカラーを基調にした清潔感あふれるエントランス。
フレッシュでエネルギーあふれる会社の雰囲気がエントランスだけでも伝わってきます。
オフィス作りのこだわりを取材しました。
(取材日 2006年1月5日)

株式会社ネオキャリア
《事業内容》 新卒採用支援事業、中途求人広告事業、人材紹介事業など、もっとも即戦力かつ成長期にあたる20代、30代世代にスポットをあて、人材サービスを提供
《サイトURL》 http://www.neo-career.co.jp/

①オレンジ

ネオキャリアの受付は、白をベースにオレンジがポイントカラーとなっている。

清潔感溢れる受付は、待合室としてのスペースも同時に兼ね備えており、そこには、オシャレな机と椅子、パソコンが設置されている。

インテリアにも、コーポレートカラーのオレンジが巧みに多用されている。中でも目を引くのは、オレンジ色のパソコン。この珍しい色のパソコンは、役員の方が苦労して見つけ出したものなのだとか。

移転の際、最後の最後まで細部にこだわり続け、完成させたのがこの場所。

何度も業者さんにやり直しをしてもらい、社員全員で徹底して考え抜いたエントランスは、相当気合いが入っている。

この場所に立つと、ネオキャリアという会社の若々しさやエネルギーといったものがひしひしと伝わってくる。コーポレートカラーのオレンジは、華美な色ではなく、暖かみのあるかわいらしい色で、私も一目見て気に入りました。

②思い出の家具

10個もある会議室の中で、最も大きな面積を占めているのが、この会議室。
他の会議室とは、一味違う雰囲気を感じさせる。というのも、ここには他の会議室とは違ったテイストの、非常に大きく重厚感のある机と椅子が置いてあるせいに違いない。
これは、西澤社長が尊敬する社長さんから譲っていただいたもの。

その社長さんは、もともと事業が上手くいかず多額の借金を作った経験があり、そこから見事な復活を遂げた名経営者だそうだ。

西澤社長ご自身も、社長就任当時に借金を抱えていた。そういう意味で、西澤社長はこの部屋に入る度に、すごく気が引き締まる感じがするのだという。

移転する際、普通は会議室の大きさに合わせて家具を入れる所を、家具の大きさに合わせて会議室を作ってしまった。それくらい、大事にされている家具なのだ。

重厚感のある外見通り、その裏には社長の深い思い入れがあったのですね。長年に渡って、人から人へと大切に受け継がれていく家具は、幸せ者ですね。

③部屋がたくさん

ネオキャリアは、ビルの5階賃貸部分の1フロア全てをミーティングスペースに充てている。その部屋の総数は、10箇所にも上る。

人材ビジネスを取り扱っているため、求職者の方の悩みであったり、相談事を受ける事が多い。そのため、声が外に漏れる事が許されない場合もある。そこで、通常の商談スペースとは別に、天井まできちんと区切られた部屋をたくさん作る事にこだわったのである。 現在はまだ、全ての部屋が埋まっている状態ではない。いち早くフル稼働させていくのが西澤社長の願いなのだとか。自分達をあおるためにも、現在の器以上に、面談スペースをたくさん作ったのだという。

きちんと仕切られた木製の壁や机、曇りガラスは、どれも落ち着きのある色合い。情報をしっかりクローズしてくれるミーティングスペースは、相談事も安心してできそうです。

 取材スタッフの注目ポイント 
魚眼レンズわんこ
西澤社長いわく、社内の守り神なのだとか。にしては、社内の隅の棚上に追いやられていましたが……。かわいがってあげてくださいね。
社員からのプレゼント
手書きイラストのかわいい色紙は、社員のみなさんから社長へのプレゼント。似顔絵や写真が上手にデコレーションされていました。
バイキンマンキャンペーン!?
社長席前方の壁に発見!机を片付けないまま退社してしまうと、バイキンマンシールが貼られるそう。シールがいっぱいになると恐ろしい罰が……!?弊社社長に話しをしたら、「僕が一等賞とっちゃうかも」なんて。うーん、同感。
この橋渡るべからず!?
社長の机の横に張ってあります。社員のみなさんは社長の机の後ろを通り抜けする事はできません。私は、客という立場を利用して(?)こっそり通り抜けさせていただいちゃいました。

代表取締役 西澤亮一氏インタビュー

赤坂見附から徒歩3分、赤坂から徒歩5分。
多くの沿線が入り組み、都内の主要地区に出るのに便利な事で知られるのが、このエリア。アクセスの利便性を考え、オフィスをこの地に構える企業も数多い。
今回は、新卒・中途人材紹介業務、求人広告など採用活動におけるコンサルティングなどを事業展開する株式会社ネオキャリアの代表取締役である西澤亮一氏にお話をお伺いした。

みんながひとつ

社長
現在、事業部が全部で5つあるのですが、全ての部署がひとつになっているんです。

―それは、どういう事なのでしょうか。

社長
みんながひとつの場所にいて、お互いの顔をきちんと見渡せるようなオフィスにしているんです。部署ごとにやっている事が違っても、僕らはネオキャリアだよねというひとつの空間を作りたいという思いが、そこにはあるんです。

―社長室がないのも、そのような考えからなのでしょうか。

社長
その通りです。いろいろな考え方があると思うのですが、今の段階で社長室を作る事の必要性を考えたんです。

例えば、自分が社員に伝えてはいけない情報があったり、自分の時間や空間を持ちたいという考え方がありますよね。これって簡単に言うと、自分がやっている仕事と彼らがやっている仕事は、別だよという住み分けになると私は思うんです。

―なるほど。確かにそういう考え方もあると思います。

社長
僕の会社作りの感覚としては、雇う側と雇われる側ではなくて、感覚的に言うと、僕もパズルの1ピースだと思っているんです。ただ、僕の1ピースは、他の人より少し大きくて、おそらく中心にあって、いろいろな人たちをつなぎとめる大きい1ピースだと思うんですよ。そこに社員が積み重なって、力を合わせて手をつないで会社が大きくなる。それが、僕の考える会社経営なんです。

―みんなでひとつのものを作り上げるという感覚が、オフィス環境にも表れているのですね。

社長
はい。船の舵取り役として先導していくというよりも、私は一緒に作っていくという感覚を持っているんです。社長という経営者としての役割はもちろん必要ですが、今の段階では、一緒に会社を大きくするメンバーであり、僕もメンバーのひとりという感覚を、持っていなければいけないと思っているんです。なので、社長室は作っていないんです。

―社長室がないという事に関して、周りの人から不満を言われる事はないのでしょうか。

社長
ありますよ。よく金融機関等に言われるのは、一番入り口に近いところに座っているので、不審者が入った時に、真っ先に目をつけられてしまう可能性があるなど、セキュリティー上、問題があるようなんです。それでもこの場所に机を置きたかったのは、営業が帰社した時に一番に自分が声をかけてあげたかったからです。もちろん、営業に出る時にも、「いってらっしゃい」って一番に送り出してあげたかったんです。

全役員から猛反対されながらも、「ここがいい」と押し通しました(笑)。

―今後も、このスタンスを守り続けていかれるのですか。

社長
上場していく過程の中で、社長室を作らなければいけなくなるかもしれないですよね。でも、もし支援してくださる株主やお客様といったみなさんが許してくれるのなら、今後もこの形を通していきたいと思っています。

コスト意識

―業務スペースの家具には、随分使い込んだものを使用しているのですね。

社長
そうなんです。これは、以前のオフィスから引き続き使用しているものであったり、人から譲り受けたものを使っているからなんです。

―物を大切にされているのですね。

社長
そうですね。十分使えるものを捨てて、新しいものを購入してしまうなんてもったいないですよね。棚や机、椅子は、かなり使い込んでいて、傷や汚れがたくさんついていますが、まだまだその機能を果たしてくれるんです。

―机や椅子の色が、グレー、赤、青などと様々ですね。

社長
はい。使用している家具のメーカーや色は、人によってばらばらです。

色だけでなく、形や高さも人によって違います。家具は、昔のオフィスから使っているものやもらい物なので、それぞれに統一感がないんです。壁はきれいに張り替えず、もともとあった形で使用していますし、床もカーペットが不揃いで、ちょっとみっともないですよね(笑)。

―商談スペースの雰囲気とは、随分違う印象を受けます。

社長
そうですね。初めていらっしゃる方は、あまりのギャップに驚かれたりします。

―私も驚きました。このオフィス作りには、どのような意図があるのでしょうか。

社長
弊社の場合、社員が働く空間はコスト意識を徹底的に持って作っています。いろいろな考え方があると思うのですが、事務所という箱のインテリアには囚われず、社員同士の繋がりを深めることを目的とした結果・・・シンプルになったとでもいいましょうか(笑)。逆にその分、お客様を迎える空間は気持ちの良い場所として工夫しました。というのも、お客様ありきで、私達のビジネスは成り立っているからなんです。

会社としてもっと広く世の中に認められるまでは、今の業務スペースのままで我慢ですね。

―なるほど。社員とお客様のスペースが、ふたつにきっぱり分かれている空間作りはおもしろいですね。

社長
ありがとうございます。現在、社内には、大きく分けてこのふたつの空間が存在しています。今の弊社の成長ステージにおいて必要なのは、この社員とお客様というふたつのオフィス環境なんだと思っています。

今後の移転計画

社長
12月に6階のみの60坪から5階も含む120坪に拡大しました。2006年4月には、5階の隣のフロアを借りて、220坪になる予定です。

―拡張のスピードが、すごく速いですね!

社長
そうですね。現在60人の社員が100人に増えるので、100人が少なからずひとつの環境にいられるような場所を借りたかったんです。偶然隣が空くことになったので、かなり思い切って借りてしまいました。でも、2007年4月にはすぐにいっぱいになる予定なんですけどね(笑)

―現在の業務スペースは、どのようになってしまうのですか。

社長
空いてしまう6階には、営業以外のコールセンターや開発部門を残すつもりです。できる限りではあるのですが、とにかくひとつの空間で、みんな一緒に働きたいんです。

―その次の移転に関しては、何かお考えですか。

社長
今の段階ではあまり考えてはいませんが、また別のフロアが開けばすぐに借りて会社として拡大して行きたいと考えています。

―今後はどのようなオフィス作りをしていきたいとお考えですか。

社長
そうですね。私達はお客様ありきのビジネスモデルですので、求職者の方が訪れやすいオフィス環境作りをしていきたいです。

―それは、どういう事でしょうか。

社長
働く方々が、どんな場所からでも訪れやすい、帰り道にちょっと寄れるような場所でビジネスを行いたいと思っています。現在の赤坂見附から、唯一繋がらない場所が品川方面なんです。

求職者の方が働いているエリアというと、新宿銀座東京駅という場所が挙げられるんですが、全ての主要地区につながるような所に、今後、オフィスを構えていきたいですね。

株式会社ネオキャリア

社長
僕は、ちょっと変わっていて、自分で会社をやりたいと思った事は一度もないんですよ。

―そうなんですか。では、会社を始められたきっかけは、何だったのでしょうか。

社長
私は、どちらかというと他人の土俵に乗った人間なんです。他人が「お前、こうしてくれ」と言われたものに乗ったんです。会社を始めた理由は、どちらかというと、一緒に働くメンバーのためにとか、そいつらが自分の事を信頼、期待してくれているとか、そんなものでした。

だから、自分の中では、自分のために仕事をするというような感覚はないんです。他の社長、ライバル会社と私が違うのは、誰よりも他人のために頑張れる事で、それが最大の強みだと思っています。

―なるほど。では、社長ご自身は、自分の欲求というのがあまりないのでしょうか。

社長
そうかもしれませんね。私自身、あんまり自分のために生きてきた記憶がないんです。

自分の欲求というのが、そこまでなくて、世の中のためだったり、一緒に働くメンバーのためだったりという所に、本気でつながっているんだと思うんです。

だから、僕が起業する人にいえるのは、一緒に死ねるくらいの仲間とじゃないと起業はそんな簡単なものではないという事なんです。この人とだったら、一緒に心中しても構わないというような仲間がひとりでもいたり、そういう人間が応援してくれたり、というものが絶対必要だと思います。

―なるほど。社長には、そんな仲間がいらっしゃったのですね。

社長
その通りです。経営者というのは、基本的に孤独です。経営者の考えている事というのは、ナンバー2や3には分かり得ないんです。今の自分の苦しさであったり、視野といったものは共有できないのですが、同じ思いを持つことはできるんです。

僕は、同じ思いを持つ仲間がいなければ、今の自分はなかったと思います。

―本当に、社員みなさんの絆が強いのですね。

社長
そうですね。組織成長力とか組織力という部分を考えると、ウチの会社の場合、その辺は他の会社よりも強いんだと思います。

―独立されてから、苦労された事はございますか。

社長
この年齢にしては多いらしいですね。「本当に苦労しているよね」と人からよく言われます。立ち上げ当時、全員が同じ年齢で、今も全従業員60名中に30代がわずか3名しかいません。そうすると、一匹狼的な人間が多いんです。彼らをまとめ上げていく中で、苦労とかいうものは、おそらくあったのでしょう。けれども、そこに対して何かストレスを感じたり、投げ捨てたくなったりとかいう事は、一度もないんです。

―では、周りから見れば苦労と感じる事でも、ご自身ではそのように感じていらっしゃらなかったのですね。

社長
そうだと思います。自分自身では、僕は苦労が少ない方だと思っていました。

―では逆に、良かった事を教えてください。

社長
はい。今感じているのは、「ビジネスの世界ほど能力の関係ない世界はない」という事です。というのも、ビジネスの世界で一番大事なものは能力ではなく、思いや信念なんです。

オリンピックだと能力がないと出れないわけですけど、ビジネスの世界だと思いが強ければ出れる。こんな自分に向いた本気になれるものは他にないと言っても過言ではなく、このビジネスという世界に出会えて、その中で幸いな事に自分がトップをやらせてもらっているのは、最高に幸せな事だと感じているんです。ですから、今このような環境にいられる事が、私にとって一番良かった事ですね。

―仕事をしていて、楽しいと感じる瞬間は、どんな時ですか。

社長
自分が一日動けば動くだけ、会社というものは、どんどん大きくなっていきます。人が増え、会社の名前が広まる。やればやるほど形になっていくというものが、こんなにリアルに感じられるものは世の中になかなかないと思うんです。これは、やっぱり楽しいと実感しますね。

―では、最後に社長ご自身と会社の夢をお聞かせください。

社長
夢というのは、僕は嫌いな方の人間なんです。夢は、達成されてしまうとそこで満足してしまうものなので、僕は全て目標という言葉で考えています。

会社と個人という面から考えると、僕が他の経営者に勝てる事って、会社に対してどれだけ思いを持てるかという事です。ですので、自分の夢や目標というのはないです。

全て僕は会社の事しか100パーセント考えていないんです。会社の目標=西澤の目標という感覚。会社の目標は、確実に業界でトップになる事です。

―トップになるための過程としては、何か考えていらっしゃるのでしょうか。

社長
はい、いろいろ考えています。本来、人材業界は、企業と求職者の橋渡し役のはずです。しかし現状は、人が欲しくて金を持っている会社と、仕事のやる気がある人とを結びつける架け橋になってしまっています。

人が欲しいけどお金を持っていない会社とか、なかなか仕事のない人とを結びつけられる業界でないのが現状なんです。

この業界には、おかしな慣習がたくさんあって、それを正常な状況にできるのは、誰でもなく僕らしかいないという感覚を持っています。そこまでは、絶対にやり続けます。
業界トップに立った後の目標は、その目標を達成した時に考えます。

すばらしい目標ですね。本日は、貴重なお話をどうもありがとうございました。

“建物情報”

銀座線丸の内線赤坂見付駅」3分、千代田線赤坂駅」・南北線溜池山王駅」5分と言う好立地に位置する「赤坂中川ビル」。都内はもちろんの事、千葉、神奈川、埼玉など、どこからでもアクセスは良好です。
基準階:約250坪、1984年竣工。
薄い赤茶色のタイルに石張りのエントランスで、オーナーは三井不動産と、申し分ない物件である。

赤坂・溜池のオフィス情報
提供:東京オフィス検索

4)まとめ

ネオキャリアさんは、西澤社長を筆頭に、社員みなさんが熱い方々なのが社内の様子からひしひしと伝わってきました。社内目標や社員の方の夢などが、いたる所に紙で貼られていて、社が一丸となって仕事に取り組んでいるのだなと感じました。

急成長の背景には、西澤社長の会社に対する強い思い入れがあり、それがきちんとオフィス全体に行き届いているのですね。今後、若いネオキャリアパワーが業界を変えていく事に、期待しています!私も、社長をはじめ、社員のみなさんの熱さに負けないようにがんばります!

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